平成41992)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−75

専門分類

7

研究課題名

生活習慣と健康事象に関する疫学研究

フリガナ

代表者氏名

タカギ ヒロフミ

高木 廣文

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

悪性新生物、循環器系疾患、糖尿病などのいわゆる成人病の多くは、長年に渡る生活習慣の影響により発症に到るものと考えられている。我々は、生活習慣を把握するための調査票を開発してきた。本研究の最終目的は、生活習慣と各種疾病の因果関係を明らかにする点にあるが、ここでは生活習慣、食物摂取量、生理学的検査項目間の各相関関係を明らかにすることを当面の目的とする。


平成2,3 年度と生活習慣と健康に関する各種の事象の関連を検討するために調査を行ったが、本年度も引き続き生活習慣調査を実施した。調査の地域は、(1)農業地域として長野県中野市倭地区を中心とした地域、(2)漁業地域として千葉県安房郡白浜町、(3)都市部として婦人の友の会の東京第4支部の会員、の3集団について各約100名づつを調査対象とした。今回は、平成3年度に調査対象となったもののみを再度調査対象とし、生活習慣調査票に含まれる調査項目への回答の一致、不一致の程度などを検討することを目的とした。
調査の方法は、(1)と(2)の地域は調査対象者に対して事前に調査票を郵送し、当該地域での説明会当日に持参してもらうようにした。記入の方法などが分からない場合には、説明会場で調査員が説明を行った。説明会場に出席出来なかった対象者には後日郵送してもらうことにした。(3)の対象者は、会員の取り纏め役から調査の依頼・説明を行ってもらい、調査票は回答後郵送してもらうこととした。
調査は6月末〜7月第1週に行った。回答が7月末日までに郵送されてこなかった対象者については、調査の依頼と回答の催促を行い、さらに2週間たっても返事のない場合には、再催促を行った。
最終的に、(1)については、92人中83人(回収率90.2%9)、(2)については116人中99人(85.3%)、(3)については97人中82人(84.5%)、統計で305人中264人で回収率は86.6%であった。本データについては、現在も解析中である。平成3年度までの調査結果については、学会等で報告した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

高木廣文,他,質問紙を用いた食塩摂取量推定について,民族衛生,第59巻3号, 1993年5月(印刷中)

1)高木廣文,他,生活習慣尺度と生理学的検査値の関係について, 日本行動計量学会, 1992年9月21日
2)高木廣文,他,食品摂取頻度調査データによる栄養素摂取量の推定について,日本民族衛生学会,1992年11月12日

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

平成2年度、3年度に長野県中野市、千葉県安房郡白浜町で生活習慣調査を実施した。平成3年度では、各地域約100名の婦人を対象に、生活習慣検査、栄養調査、血液検査の各データを収集した。東京在住の婦人約100名についても同様の調査を実施した。
平成4年度は上記のデータに基づいた解析を行う。具体的には、(1)生活習慣の23尺度得点と栄養調査(秤量法)による食物摂取量との相関関係の解析、(2)生活習慣尺度得点と血液検査による生理学的測定項目の相関関係の解析、(3)栄養調査の簡便法と秤量法の関係についての統計学的解析の、3点を中心として進める。ただし、必要に応じて上記地域での調査を実施し、とくに地域の特性が異なるので、(4)生活習慣、食物摂取状況、生理学的項目などの地域差についても統計学的に検討する。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

金子 俊

文教大学

佐伯 圭一郎

大分県立看護科学大学