平成23(2011)年度 共同研究集会実施報告書
| 課題番号 | 23−共研−5011 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | i | ||||||
| 主要研究分野分類 | 5 | |||||||||
| 研究課題名 | 不完全情報下における制御系設計に関する研究 | |||||||||
| フリガナ 代表者氏名 | ミヤサト ヨシヒコ 宮里 義彦 | ローマ字 | Miyasato Yoshihiko | |||||||
| 所属機関 | 統計数理研究所 | |||||||||
| 所属部局 | 数理・推論研究系 | |||||||||
| 職 名 | 教授 | |||||||||
| 配分経費 | 研究費 | 40千円 | 旅 費 | 285千円 | 研究参加者数 | 14 人 | ||||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
|  自動制御系の設計にあたっては、構築するモデルの種類や精度により、適用可能な制御手法の種類や達成できる性能が規定される.この二十年近く、制御科学の分野でその問題に対して多くの関心が集まり、さまざまな研究成果が得られた.中でもH無限大制御に代表されるロバスト制御理論の成果は、モデル誤差と制御系の安定性や制御性能との関係を厳密に規定した点で、制御科学の発展に多大の貢献をしたが、同時に制御系設計を考慮したモデリング手法の開発という新たな課題ももたらした.またバックステッピングやフォワーディングなどの手法は、厳密な線形化に代わる非線形制御または適応制御の新たな手法として広く適用できることが明らかになりつつあるが、それと同時に、これまで以上の精度での非線形構造の同定という問題も生み出した.制御におけるモデリングとは、それ自身が問題の終端ではなく、それをもとに構成された制御系の総合性能を規定する一要素としての意味合いを持つ.それに由来して、制御とモデリングを含めた統合化設計(逐次設計、ウィンドサーファ・アルゴリズム、同時設計)が数多く提唱されているが、制御に必要なモデリングとそれに含まれる誤差の厳密な解析という問題が未解決のため、大きな成果は得られていない. | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| 学会講演会名:(社)計測自動制御学会・制御理論シンポジウム(2011年9月) | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 足立 修一 | 慶應義塾大学 | 
| 池田 建司 | 徳島大学 | 
| 伊藤 聡 | 統計数理研究所 | 
| 大久保 重範 | 山形大学 | 
| 小原 敦美 | 福井大学 | 
| 北森 俊行 | 東京大学名誉教授 | 
| 新 誠一 | 電気通信大学 | 
| 瀬部 昇 | 九州工業大学 | 
| 津村 幸治 | 東京大学 | 
| 中野 和司 | 電気通信大学 | 
| 延山 英沢 | 九州工業大学 | 
| 半場 滋 | 琉球大学 | 
| 和田 清 | 九州大学 |