平成222010)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

22−共研−1013

分野分類

統計数理研究所内分野分類

e

主要研究分野分類

3

研究課題名

介護保険法による要介護認定者の予後についてのコホート研究

フリガナ

代表者氏名

フジタ トシハル

藤田 利治

ローマ字

Toshiharu FUJITA

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ科学研究系

職  名

教授

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

【目的】
高齢社会に対応すべく、介護保険制度が2000年4月から開始された。これまでの介護保険制度にかかわる研究としては、要介護認定者に対する介護サービスの供給や要介護認定審査会の認定問題点等についての報告は多くみられるが、要介護認定者の経過を介護サービス利用や医療サービス利用との関連から詳細に検討した報告は乏しい状況にある。我々は、地域の諸組織からの支援および協力が既に得られている岐阜県郡上市において、要介護認定者2,341人を対象者として、郡上コホート研究を2003年から実施している。本研究の目的は、要介護認定区分の変化および生命予後に関連する要因を明らかにすることを通して、要介護高齢者の介護サービス改善を図ることである。
【経過】
要介護認定者の変化に焦点を当てたコホート研究である郡上コホート研究では、対象を2003-2004年に要介護認定審査会で認定された2,341人を対象者とし、追跡開始時点での介護認定にかかわる調査情報および主治医の診断などの情報を収集した。また、レセプトに基づき対象者の医療サービス利用についての情報収集を行った。
2010年度には、その後の介護認定にかかわる調査情報、転出・死亡情報、介護サービス給付情報及び医療サービス利用情報などを収集、さらに住宅改修情報も加え、その効率的な利用のためのデータベース化を進めた。また、集積された情報に基づいて死亡との関連についての統計解析を進めて、学会で報告した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

学会発表
? 三徳和子、藤田利治、坂本由之、後藤忠雄、西岡洋子.要介護(支援)高齢者の重度化予防のためのサービス利用評価.第69回日本公衆衛生学会総会;2010年10月;東京.第69回日本公衆衛生学会総会抄録集.p345.
? 坂本由之、藤田利治、三徳和子、後藤忠雄、富田早苗.要介護高齢者の住宅改修サービス利用とその効果.第69回日本公衆衛生学会総会;2010年10月;東京.第69回日本公衆衛生学会総会抄録集.p345.
? 後藤忠雄、藤田利治、三徳和子、坂本由之.寝たきり・認知症が要介護高齢者の生命予後に及ぼす影響.第69回日本公衆衛生学会総会;2010年10月;東京.第69回日本公衆衛生学会総会抄録集.p346.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

三徳 和子

川崎医療福祉大学