平成192007)年度 共同利用登録実施報告書

 

課題番号

19−共研−2

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

3

研究課題名

国際比較調査、国民性調査における日本人の基底意識構造および健康観の分析

フリガナ

代表者氏名

ツノダ ヒロコ

角田 弘子

ローマ字

TSUNODA HIROKO

所属機関

三重大学

所属部局

大学院医学系研究科公衆衛生・産業医学講座

職  名

博士課程 大学院生

 

 

研究目的と成果の概要

研究目的
研究目的は大規模標本調査に基づいて、健康に及ぼす信頼感およびスピリチュアリティの影響を検討することであった。 近年ではスピリチュアリティが医学分野で注目されているが、欧米におけるスピリチュアリティという概念が日本や東アジア諸国ではどのような意味合いを持つのかを検討した。同時に日本人の国民性の調査や林(2006)でも取り入れられている「宗教的な心は大切か」という質問の分析を深め日本人の宗教心というテーマを同時に取り上げ解析を行った。


成果の概要
欧米での先行研究に見られるように、日本ではスピリチュアリティや宗教心が健康にとってどのように作用するのかを中心に分析を進め、日本では欧米とは異なる構造が見られた。このように、医療分野に関しては欧米でのシステムを直接日本に導入しても
本来の機能が保てるか疑問である。文化差も考慮に入れた医療の導入を考える必要性があると考える。引き続き、環太平洋調査の解析を行っていく。

上記の結果はPresentation at the International Meeting of the Psychometric Society (IMPS) Tokyo, Japan, July 9th to 13th, 2007. 及び行動計量学会学会において発表をし、現在、英文ジャーナルに研究成果を投稿中である。