平成111999)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

11−共研−2039

専門分類

6

研究課題名

松代群列地震観測システムの観測値・波形データの統計的手法による解析

フリガナ

代表者氏名

タカヤマ ヒロユキ

高山 博之

ローマ字

Takayama Hiroyuki

所属機関

気象庁

所属部局

精密地震観測室

職  名

主任研究官

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

12 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

松代精密地震観測室では、群列地震観測システムを利用して松代周辺の地震からシャドウゾーン付
近までの震源の決定を行っている。
 震源決定の際、地球の速度構造が球対象であることを仮定しているため、日本付近で沈み込んでい
るプレートあるいは観測点近傍の速度構造の不均一の影響を受けて、震央の位置が系統的にずれる。
そのため、線形補間で震央の補正を行っているが、なめらかな関数を用いていないためバイアスがか
かっていることがわかってきた。そこで、以前の統計数理研究所との共同研究で、スプライン関数を
用いた補正によりよりよい補正ができることがわかった。
 ところで、現在震源計算に用いているプログラムは、震源の補正以外にも、いくつか問題点があっ
た。そこで、ここ数年をかけて新しい震源計算プログラムを作成していて、今年度補正以外のプログ
ラムの改良が終わった。そこで、本年度は、この新しい震源計算プログラムを用いて震源を再計算
し、以前のプログラムに適合するように結果を出力できるようにプログラムを作成した。現在、この
データを用いて、スプライン係数を計算しているところである。
 また、スプラインを用いた方法では、深さを考慮した3次元の補正プログラムを開発することは困
難である。そのため、深さを考慮した補正ができるよう、デロネ分割を用いた手法を検討している。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

松代地震の震源決定プログラムの改良 高山博之・三上直也 気象庁精密地震観測室技術報告
第16巻 49-64ページ

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

阿部 正雄

気象庁

岩田 貴樹

統計数理研究所

尾形 良彦

統計数理研究所

小河原 隆広

気象庁

柏原 静夫

気象庁

公賀 智行

気象庁

駒木 文保

東京大学

下田 正人

気象庁

仲底 克彦

気象庁

黄 撫春

School of Math. Sci. Australian National University

松岡 英俊

気象庁