平成172005)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

17−共研−1024

専門分類

7

研究課題名

CO2 吸入時の呼吸困難感認知機構

フリガナ

代表者氏名

オク ヨシタカ

越久 仁敬

ローマ字

Oku Yoshitaka

所属機関

兵庫医科大学

所属部局

生理学第一講座

職  名

教授

所在地

TEL

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E-mail

URL

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

呼吸困難感とは呼吸に伴う違和感、不快感または苦痛感である。呼吸困難感の定量的計測法は、visual analog scale (VAS)やBorg Scoreなどが知られているが、これまで定常状態での計測しか行われておらず、刺激に対して呼吸困難という感覚がどのような周波数特性で応答するかは明らかではない。また、CO2吸入時の呼吸困難感は、換気量の増大によって起こるという説と、CO2の直接的影響も関与しているという説がある。そこで本研究の目的は、CO2吸入に対する呼吸困難感と換気量の変化を多次元自己回帰モデルを用いて解析し、CO2吸入時の呼吸困難感認知機構を明らかにすることであった。

本研究では、その後の検討により、VASやBorg Scoreといった主観的なパラメータだけでは呼吸困難感認知機構を明らかにすることが困難であるとの結論に至り、現在、fMRI(functional MRI)による脳血流変化の測定を行いつつVASで呼吸困難感の評価を行う方向で計画を練り直している。平成18年度は、生理学研究所で呼吸抵抗負荷時のfMRIについて検討予定である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

越久仁敬、呼吸困難感 〜人はなぜ息苦しいと感じるのか?〜、 呼吸の事典、朝倉書店
pp. 546-555.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

該当なし。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

田村 義保

統計数理研究所