平成111999)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

11−共研−2030

専門分類

3

研究課題名

視覚的操作による時系列解析支援システムの拡張

フリガナ

代表者氏名

ヤマモト ヨシカズ

山本 由和

ローマ字

Yamamoto Yoshikazu

所属機関

徳島文理大学

所属部局

工学部

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

われわれは,設計段階からGUI(Graphical User Interface)の利点を生かすことを考えた時系列解析シ
ステムを開発している。昨年度までに,UNIX系のOSとMicrosoft Windows上である程度の解析を行
えるようになっていた。このシステムでは,解析の履歴をシステムが管理し,それを分かりやすく表
示したり,統計的な誤用を防ぐことを考慮したプルダウンメニューを提示したりできる,また、簡単
な操作によって分散処理を行えるなどの特徴を持っている。
 これらの成果をふまえ今年度より,時系列解析だけではなく汎用的に利用できるシステムを作成す
ることを開始した。新しいシステムでは,わかりやすいGUIを持つ,ネットワーク環境においてさ
らに使いやすくする,既存の計算プログラムやライブラリを簡単に利用できる,などの目標を考えて
いる。実現にはJava言語を利用する。
 今年度は,システムのプロトタイプを作成し、既存の計算プログラムやライブラリを利用できる機
能を実現した。Javaの機能のひとつであるJNI(Java Native Interface)を利用し、CやC++言語で記述さ
れたプログラムをJavaのメソッドと結び付けるようにした。これを利用して,前システムでも使用し
たTIMSACプログラムの一部を新しいシステムで利用できるようにした。GUIは,まだ開発段階であ
るが,TIMSACで計算された結果をグラフ表示することなどは現在のシステムでも行える。
 今後は,JavaのRMI(Remote Method Invocation)を利用した分散処理の実現やJavaアプレットとし
て動作するようにしてWebブラウザ上からの利用を可能にすること,システムの機能を利用するため
のよりよいプログラミング言語の開発などを行なう予定である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Y.Yamamoto,J.Nakano:A time series analysis package for visual operations and distributed computing,
The International Symposium on Frontiers of Time Series Modeling(ed.G.Kitagawa and T.Higuchi)
(2000),302--303.
T.Fujiwara,J.Nakano,Y,Yamamoto and I.Kobayashi:A statistical system Jasp and its interface to
TIMSAC programs,The International Symposium on Frontiers of Time Series Modeling(ed.G.Kitagawa and
T.Higuchi)(2000),330--331.
Y.Yamamoto,J.Nakano:A time series analysis package for visual operations and distributed computing,
Short communications in computational statistics 2000(2000).(予定)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

小林 郁典

徳島文理大学

中野 純司

統計数理研究所

森 裕一

岡山理科大学

山本 義郎

北海道大学