平成132001)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

13−共研−2035

専門分類

7

研究課題名

安静立位時における足圧中心点時系列変動の解析

フリガナ

代表者氏名

タナカ ヒデユキ

田中 秀幸

ローマ字

Tanaka Hideyuki

所属機関

東京農工大学

所属部局

工学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

〈研究テーマ〉
安静立位時における足圧中心点時系列変動の解析
〈研究目的と成果の概要〉
 平衡機能を評価する方法として,床反力計を用いた足圧中心点(center-of-pressure,以下COP)動
揺の計測がある。近年,確率モデルを用いたCOP時系列データ解析手法がいくつか提案され,平衡機能
評価におけるCOP計測の有効性が見直されつつある。本研究では,若年健常者における平衡機能評価を
目的として,フラクショナルブラウン運動モデルを用いたCOP動揺特性の解析を行った。
 フラクショナルブラウン運動モデルからパラメータ(拡散係数・ハースト指数)推定を行い,バラン
ス能力との関連性を検討した。結果として,低バランス能力群は,約1秒以下の短い時間間隔において
姿勢動揺が継続して増大しつづける傾向が高バランス群より強いことがわかった。過去の研究仮説か
ら,本研究の結果は,姿勢調節に関わる開ループ制御的要因の差を反映していることを示唆していた。
また,短時間間隔(約1秒以下)の拡散係数とハースト指数は,姿勢安定性評価の指標として有効であ
ることが明らかとなった。これらの研究成果を論文にまとめ投稿した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Tanaka,H.,Uetake,T.,Kuriki,S.,and Ikeda,S.:Changes in center-of-pressure dynamics
during upright standing related to decreased balance control in young adults:fractional
Brownian motion analysis.,J.Human.Ergol.(Submitted for publication).

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

池田 諭

東京農工大学

栗木 哲

統計数理研究所

松尾 知之

大阪大学