平成111999)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

11−共研−1031

専門分類

7

研究課題名

東洋医学の臨床評価法

フリガナ

代表者氏名

ツタニ キイチロウ

津谷 喜一郎

ローマ字

Tsutani Kiichiro

所属機関

東京医科歯科大学

所属部局

難治疾患研究所

職  名

助教授

所在地

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研究目的と成果(経過)の概要

漢方や鍼灸などのいわゆる「東洋医学」は数千年の歴史をもち現在でもなお広く用いられている。そ
の使用の妥当性は基本的には歴史的に貯蓄された情報を基にしているが、近代の保健サービスの中でそ
れが用いられる場合、保健行政から臨床における意志決定までの数々のレベルで「ランダム化比較試験」
を代表とする近代的評価法などとどう適応させるかが問題となる。平成11年度は、主に3つの方面につい
ての研究を行った。
(1)1997年11月に米国の国立衛生研究所(NIH)で作成された鍼のコンセンサス声明の担当者を日本へ招聘
しての講演会と討論。
(2)米国医師会雑誌(JAMA)の相補代替医学特集号(1998.11.11)の翻訳紹介。
(3)評価にあたってのエンドポイント設定と関連して、東洋医学における「健康観」に関して、中
国の「医学与哲学」誌における考え方や、WHOの健康の定義の動向の調査、東大五月祭での講
演と討論など。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1.津谷喜一郎,特別企画「国際交流史における日本の鍼灸」の(特別講演・パネルディスカッション)の
背景・演者について。第48回全日本鍼灸学会学術大会,全日本鍼灸学会雑誌 49(1);126,1999.6.13
(横浜)
2.Furguson JH、津谷喜一郎,中山茂,栗山繁久。パネルディスカッション・欧米鍼灸の日本鍼灸への影
響。TAO鍼灸療法 1999;13号:51-9
3.津谷喜一郎。鍼灸研究方法における問題点とその解決。平成10年度第3回筑波大学理療科教員養成施
設特別講演会。1999.1.8(東京)
4.津谷喜一郎。「循証医学」と「エビデンス」と「随証医学」。東洋医学 1999;27(1):14-16
5.津谷喜一郎。「大変なことが分かった」の意味。JAMA<日本語版>1999年7月号:90
6.鶴岡浩樹,津谷喜一郎(訳)。米国における代替医療の動向、1990〜97年?全米追跡調査?。JAMA<日
本語版>1999年7月号:91-99
7.津谷喜一郎,鶴岡浩樹(訳)。エビデンスに基づく医療と相補医療。医道の日本1999年7月号:88-91
8.津谷喜一郎。中国の雑誌「医学与哲学」について?その歴史・内容・評価?(上)(中)(下) 。漢方の臨床
1998;45(11):286-293,1999;46(1):260-5,46(2):472-9
9.津谷喜一郎,草間麻子,健康のスピリチュアル・ディメンジヨン(1)?スピリチュアルは不滅です?。
東洋医学 1999;27(9)より連載(全9回予定)
10.糸数七重,津谷喜一郎,他。これからのオルタナティヴメディスン?本音で語るその実態?。漢方
の臨床 1999;46(8):1471-80
11.津谷喜一郎,伝統医学の評価。東京大学伝統医学研究会・五月祭シンポジウム。1999.5.30(東京)
12.津谷喜一郎。伝統医学/民間医学,プラセボ,無作為化比較試験.Im:日本保健医療行動科学会(監修)。
保健医療行動科学辞典。メヂカルフレンド社 1999:234,268,288

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

川喜多 健治

明治鍼灸大学

佐藤 俊哉

統計数理研究所

七堂 利幸

大素堂

西條 一止

筑波技術短期大学

藤抜 龍治

浅ノ川鍼灸院

矢澤 一博

(有)マグレインサカムラ商事