平成51993)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

5−共研−109

専門分類

9

研究課題名

住民健康疫学調査における調査・解析法の改善

フリガナ

代表者氏名

ヤマモト エイジ

山本 英二

ローマ字

所属機関

岡山理科大学

所属部局

理学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

9 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

住民健康疫学に関心の深い医学、統計学の研究者が共同して住民健康疫学調査の事例研究を行い、実際に即して調査法と統計解析法についての開発を行っている。特にヒ素中毒に焦点を合わせ生存解析における要因解析を行うための調査計画法と得られたデータの解析法を改善する。


本共同研究では日本におけるヒ素中毒、水銀中毒、じん灰被爆、放射線被爆による住民健康被害の疫学調査に係わってきた疫学に関心の深い医学者と生物統計に関心の深い統計学者が共同して統計解析を行い、新たな知見の獲得を目指すと共に各専門分野の研究を深めることを狙った。
剖検しゅう報のデータを症例対照研究として解析することで死亡率比を推定できること、また選択バイアスや情報バイアス、攪乱因子や修飾子の取扱についての研究が進み、学会誌への発表が準備されている。
こうした分野では正値データを解析することが多いが、対数正規モデルが仮定される場合でもその統計解析には逆正規モデルに基づく解析方法が有用であることが示せた。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

E.Yamamoto and T.Yanagimoto. The use of the inverse Gaussian model for analysing the lognormal data.Statistical Sciences and Data Analysis (ed. Matusita et al.),489-499,VSP.


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本共同研究者は長年、日本のヒ素中毒住民健康疫学調査に取り組んで来て有用なデータを集積して来ている。基本的な統計解析は行ってきたが、さらに近年の理論疫学、統計解析法の発展を考慮した統計解析による新たな知見を得ることが重要である。
現在まで集積してあるデータと新たに入手する補完的データを体系的に整理して、データベース化し、各種統計解析を系統的に行う。
統計数理研究所では従来健康影響データの解析と関連手法の開発で豊富な蓄積がある。5年度に集中的に研究を行って、目処をつける。疫学者と統計学者の共同事業として研究を進める。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

車谷 典夫

奈良県立医科大学

佐藤 俊哉

統計数理研究所

津田 敏秀

岡山大学

津谷 喜一郎

東京医科歯科大学

松浦 正明

広島大学

三野 善央

岡山大学

宮井 正彌

姫路独協大学

柳本 武美

統計数理研究所