平成262014)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

26−共研−2035

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

7

研究課題名

介護保険における要介護度認定・サービス受給のコウホート分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

Nakamura Takashi

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ科学研究系

職  名

教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究は、介護保険における要介護度認定とサービス受給の状況について,その特徴を年齢・時代・世代要因の影響の観点から明らかにすることを目的としている。

2014年度は、厚生労働省が毎年各月に調査・報告している「介護給付費実態調査」をもとに,全国と都道府県別の「要介護(要支援)状態区分・性別・年齢階級別(介護サービス)受給者数」を用いて,介護サービスの受給状況の分析を行った。都道府県別データは、データの入手・加工に時間がかかったこともあり、分析を持ち越した。

分析と並行して、首都圏にある町の全住民で65歳以上の人のうち、その初回認定時の要介護度が「要支援」、「要介護1」、「要介護2」の人を対象に、3年後までの要介護度維持改善率と生存率を、Kaplan-Meier法を用いて算出した。エンドポイントには、維持改善率では要介護度の悪化を、生存率では死亡をそれぞれ設定した。

その結果、要介護度維持改善率については、男女ともに初回要介護認定が「要支援」において、維持改善率が一番低い結果であった。ただし、男性においては要介護度別の差がそれほど見られず、一方女性においては要介護度別に差がみられた。年齢区分別では、前期高齢者においては要介護度別の差がそれほど見られず、一方後期高齢者においては要介護度別に差がみられた。これらの分析結果については、2015年8月に韓国ソウルで行われる、The 6th International Conference on Community Health Nursing Research(ICCHNR)で発表予定である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

【口頭発表】
[1] 村田加奈子,中村 隆(2013). 介護保険における要介護度別の要介護度維持改善率と生存率の推移. 日本公衆衛生雑誌, 60(10), 420.

[2] 村田加奈子, 中村 隆 (2011). 介護保険の要介護度別サービス受給者率の動向---Age-Period-Cohort分析による. 日本公衆衛生雑誌, 58(10), 147.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

開催はありませんでした。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

村田 加奈子

昭和大学