平成232011)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

23−共研−4310

分野分類

統計数理研究所内分野分類

g

主要研究分野分類

3

研究課題名

ワクチン由来ウイルス感染制御のための最適な接種戦略

重点テーマ

ゲノム多様性と進化の統計数理

フリガナ

代表者氏名

ヨシダ ヒロム

吉田 弘

ローマ字

Yoshida Hiromu

所属機関

国立感染症研究所

所属部局

ウイルス第二部

職  名

主任研究員

配分経費

研究費

40千円

旅 費

6千円

研究参加者数

2 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

1)日本では1961年に経口弱毒ポリオワクチン(OPV)が導入されて以来、野生型ウイルス感染によるポリオ患者は激減し1981年以降新規患者は報告されていない。しかしOPVに含まれる弱毒ポリオウイルスはRNAウイルスであるため、投与後、腸管で増殖する間に変異し強毒化することが知られている。そのため、低い集団免疫下では,被接種者から排泄されたワクチン由来ウイルスが個体間の感染を繰り返すうちに,ゲノム上に変異を蓄積し流行を引き起こすリスクが存在する。企画立案者の一人、佐々木顕教授との共同研究により、ワクチン由来ウイルスの流行のリスクについて研究を行い、疫学パラメーター依存性であること示した。
2)環境ウイルスサーベイランスはヒト集団に循環するウイルスを顕性、不顕性感染に関わらず検出する方法である。本法により得られたワクチン由来ウイルス変異体の出現頻度から、集団免疫状態を推定するモデルを検討中。
3)なお2011年10月25-26日、12月19-20日、統計数理研究所にて開催された研究集会に参加し、上記1)、2)について討議する機会を得た。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1)に関しては国際誌に投稿中。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究会は開催していない。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関