平成21990)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

2−共研−83

専門分類

8

研究課題名

「日本人の国民性調査」の総合的分析

フリガナ

代表者氏名

サカモト ヨシユキ

坂元 慶行

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

10 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

われわれは,1953年(昭和28年)以来,5年毎に,日本人の意識について全国調査を重ねてきた。このたび,最新の1988年全国調査のデータの整理がほぼ終了した。そこで,過去8回の全調査データを総合的に分析することによって戦後昭和期全体にわたる日本人の意識の動向を明らかにしたい。


「日本人の国民性調査」は,1953年(昭和28年)以降1988年(昭和63年)まで,5年毎に計8回行なわれてきた。そこで,この研究では,過去8回の全調査データを総合的に分析することによって,戦後昭和期の日本人の意識の動向を,特に最近の動きに焦点を当てながら,明らかにすることを目的とした。
具体的には,総合報告書『第5日本人の国民性』の刊行をめざして,共同研究者が以下のテーマを分担執筆することとし,約8割の執筆を終えた。
第I章日本人の国民性研究 坂元
第II章本書の構成と第8次全国調査 坂元
第III章国民性の諸様相
§1基本項目 水野
§2個人的態度 鈴木
§3宗教 吉野
§4子供・家 水野
§5身近な社会 林(知)
§6男女の生まれかわり 中村
§7一般の社会的態度 坂元
§8政治的態度 村上
§9日本人・人種 林(文)
第IV章
§1日本人の国民性について 林(知)
§2日本における年齢の意味 林(知)
§3日本人の国民性 西平
−中間的とりまとめ
第V章「日本人の国民性」研究の歩み 林(知)
付録 坂元
I質問と単純集計
II基本項目別集計
III層別と調査地点
IV調査員のてびき
V記号の約束
Questionnaire items and simple tabulations


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

〈研究内容〉
過去8回の「日本人の国民性調査」のうち,特に,最近2回(1983年と1988年)のデータを中心に,手法の面でも専門分野の面ではも,研究分担者の特徴を生かした精細な分析を試みる。すなわち,数量化や種々の質的データ解析法を利用して,政治学,社会学,経済学等の視点から,あるいは,国際化較の視点や時系列比較の視点から,多面的な分析を試みる。また,いくつかの関連する調査の結果をもとりいれることによって重層的な分析をめざす。
〈共同研究の必要性〉
当然のことながら,継続的な調査研究は,当初設定した研究の枠組みに強く規定される。林と西平はこの国民性調査を第1回調査から推進してきた。戦後昭和期全体にわたる動向の分析という点では両者の参加が不可欠である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

柏木 宣久

統計数理研究所

鈴木 達三

帝京平成大学

中村 隆

統計数理研究所

西平 重喜

統計数理研究所

林 知己夫

統計数理研究所

林 文

東洋英和女学院大学

水野 欽司

大学入試センター

村上 征勝

統計数理研究所

吉野 諒三

統計数理研究所