平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−79

専門分類

7

研究課題名

GEEの方法論的検討と応用

フリガナ

代表者氏名

サトウ トシヤ

佐藤 俊哉

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

相関のあるカテゴリカルデータ解析の方法であるGEE(Generalized Estimating Equation)と他の解析方法とを理論的,数値的に比較することを目的とする。


結果について繰り返し測定を行う経時観察研究の解析方法としては、変量効果モデル、マルコフモデルによる解析が行われている。最近 Generalized Estimating Equation (GEE)にもとづいた周辺モデルによる解析が注目を浴びており、われわれはGEEに関する理論的な面からの検討と、応用の観点からの検討を行った。
研究成果は、1995年度統計学会チュートリアル・セミナーおよび第16回薬効評価研究会にて発表した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

佐藤・大橋・松山・林,Generalized Estimating Equationsの理論と応用,1995年度統
計学会チュートリアル・セミナー,1995年7月24日
佐藤・酒井,酒井弘憲でもわかるGEE,第16回薬効評価研究会,1995年10月16日

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

GEE(Generalized Estimating Equation)はJohns Hopkins大学公衆衛生学部のK.-Y.LiangとS.Zegerらによって,経時的に観察されたカテゴリカルデータ解析の方法として提案された。経的観察データの解析方法としては,前の観察結果で条件つけたマルコフモデル,個体にランダム効果を入れた混合モデル,経時観察という相関構造を考慮しながら周辺度数だけのモデル化するGEEが代表的である。GEEは混合モデルのような複雑な数値積分を必要としない,マルコモデルよりパラメータの解釈が容易であるという利点を持っている。このためGEEは経時観察データだけではなくあらゆるタイプの相関のあるカテゴリカルデータ解析に用いられつつある。本研究では,GEEと他の解析方法とを理論的に比較し,実際の経時観察データへの応用を通してGEEの性質を検討する。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大橋 靖雄

東京大学

小田 英世

東京大学大学院

林 邦彦

群馬大学

松山 裕

東京大学大学院

山本 精一郎

国立がんセンター研究所