平成51993)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

5−共研−27

専門分類

3

研究課題名

最適制御系の同定問題

フリガナ

代表者氏名

オザキ トオル

尾崎 統

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

世の中に稼働している多くの制御系は、制御の最適性に多くの注意を払うが、もとのシステムのパラメタに関しては大雑把な仮定をしている場合が多い。本研究ではこのようなシステム制御系の同定問題を考察する。


1)エントロピー(Boltzman-Akaike)と2)白色雑音−力学系(Wiener-Kalman)の2つの基本概念にすえて、最適制御のかかったシステムの同定問題を考えた。
理論的解析とシミュレーション実験により、以下のことが明らかになった。
1.最適化の問題においても使うモデルの良さが制御効率の良さに決定的に影響する為、モデル推論を含めた最適化のアセスメントが必要であること。
2.最適化に使われるモデルのパラメータに不確かさがある場合には、その推論においてBoltzman-Akaikeエントロピーが有効であること。
3.特殊な場合を除いて、制御の最適性を犠牲にすることなく推論の最適性を追及できる。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

第62回日本統計学会で発表予定。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

線形最適制御系は真のパラメタが既知としてその値を使って設計される。この値が真のパラメタからずれている場合や、非線形なシステムの場合、この制御は本当の意味で最適ではない。この点を改良する為に尾崎の局所線形化を使ったシステム同定法を応用し、織田の船舶制御問題に適用してその有効性をチェックすることを試みる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

織田 博行

三井造船(株)昭島研究所