平成242012)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

24−共研−2060

分野分類

統計数理研究所内分野分類

f

主要研究分野分類

2

研究課題名

集約的シンボリックデータ可視化ソフトウエアの開発

フリガナ

代表者氏名

ヤマモト ヨシカズ

山本 由和

ローマ字

YAMAMOTO Yoshikazu

所属機関

徳島文理大学

所属部局

理工学部

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

230千円

研究参加者数

4 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究の目的は,グループを表す集約的シンボリックデータの特徴を把握することを目的とした対話的な統計グラフィックスを開発することである.特に,適切な集約的シンボリックデータを生成できるような対話的操作についての検討と開発を行う.
本年度の成果として,集約的シンボリックデータの特徴を視覚的に把握するための対話的な統計グラフィックスを開発した.集約的シンボリックデータとして自然に考えられるのは,グループ内の変数の平均,分散(あるいは標準偏差),および変数間の相関係数を用いることである.今までに作成した,集約的シンボリックデータを表示するグラフィックスの問題は,変数の数が多いとその2乗のオーダーで相関係数の数が増加することである.このため,グラフィックスが複雑になる.
ここで,シンボリックデータを構成するグループは,ある程度類似のものが多いということに注目する.すなわち多くのグループにおいて変数間の相関係数は近いことが多い.そのような場合,全体のデータから得られる主成分構造が,各グループの主成分構造に近いことが期待できる.そこで,全体の主成分分析の結果を,各グループに適用して,それらの主要な主成分を集約的シンボリックデータの情報として用いることを考える.そのような情報を表示するグラフィックスとして平行座標プロットを利用した.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

・ 山本由和, 中野純司, 藤原丈史, 尾皇彦. 可視化とネットワーク分析による閲覧・購買行動の解析. 日本計算機統計学会第26 回大会講演論文集, pp.35-38, 高松
・ 山本由和, 中野純司. 主成分分析のための平行座標プロットとその集約的シンボリックデータへの拡張. 2012 年度統計関連学会連合大会, p.317, 北海道大学

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

グループ内での研究打ち合わせは行ったが、研究会としては開催していない.

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

礒本 征希

徳島文理大学

尾崎 皇彦

徳島文理大学

中野 純司

統計数理研究所