昭和611986)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

61−共研−37

専門分類

5

研究課題名

乱流の統計理論とその応用

フリガナ

代表者氏名

ヨシザワ アキラ

吉沢 徴

ローマ字

所属機関

東京大学

所属部局

生産技術研究所

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

29 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

乱流は流体運動の強い非線形性より生じるストカスティックな現象である。それ故に,その統計理論的研究の発展は他の基礎科学におけるストカスティックな現象の研究に寄与する所が大きい。また,乱流は自然および工学現象,例えば,工学における熱輸送,環境科学における物質拡散,核融合におけるプラズマ閉じ込め,地球・天体物理現象等においても大きな役割を演じている。
本研究会は,乱流統計理論の研究者に広い応用分野への注意を喚起し,応用研究者との交流を通じて理論研究の一層の発展を図ることを目的としている。


乱流の統計理論からの基本的知識とそれを基にした幅広い応用という視点より,次の12講演を中心に研究討論を行なった。
(1)真田勉:2次元乱流の構造
(2)堀内潔:乱流のLarge Eddy Simulation
(3)細川巌・山本稀義:無限自由度の間引き
(4)中野徹:乱流におけるコーヒーレンスとランダムネス
(5)高木隆司:二次元渦系集合の統計的性質
(6)木田重雄:乱流の相似則とβモデル
(7)冨山泰伸:複数の応答関数を用いた乱流理論
(8)福湯章夫:三次元Euler方程式のBlow−upメカニズム
(9)斉藤善雄・水島二郎:熱対流における非線形安定性
(10)近藤正明:恒星対流層と回転
(11)山中大学:大気中の内部重力波の砕波によって生じる乱流について


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

本研究会で発表された研究は,日本流体力学会誌「ながれ」に特集号として掲載される予定である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

内海 正樹

東京農工大学大学院

梅木 誠

東京大学大学院

大木谷 耕司

京都大学

岡崎 卓

統計数理研究所

唐津 正之

東京大学大学院

木田 重雄

核融合科学研究所

木村 芳文

名古屋大学

近藤 正明

専修大学

斉藤 善雄

東邦大学

真田 勉

日本シンキングマシーンズ

下村 裕

慶應義塾大学

高木 隆司

東京農工大学

竹光 信正

東京大学

富山 泰伸

東京都立大学

中野 徹

中央大学

半場 藤弘

東京大学

福湯 章夫

東京電機大学

藤村 薫

鳥取大学

舟田 敏雄

和歌山工業高等専門学校

細川 巌

電気通信大学

堀内 潔

東京工業大学

堀畑 聡

豊橋技術科学大学

水島 二郎

同志社大学

宮嵜 武

電気通信大学

村上 洋一

大阪府立大学

山口 秀樹

日本大学大学院

山中 大学

宇宙科学研究所

山本 稀義

航空宇宙技術研究所