平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−76

専門分類

7

研究課題名

General State-dependent Modelの医学応用に関する研究

フリガナ

代表者氏名

オザキ トオル

尾崎 統

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

心拍の波のピークとピークの間の間隔のデータの時系列モデルを用いた特徴づけの替りに心拍の波そのもののモデル化、可能なら時系列モデル留まらず非線形力学系によるモデル化をめざす。


今年度も昨年度に引き続き心拍の波の時系列そのものをモデルを通して特徴付けることを考えた
解析の基本的考えとしては以下の3つのファクター、
1、 初期値
2、 一般的な高次(非線形)ダイナミックモデル
3、 1、と2、で説明できない外乱
でどの程度までデータを説明することができるかを追及した。上記モデルは最もシンプルで有効なものとして線形のARモデルやARMAモデルを含み、2。の説明力の上がった極限として 3。の外乱がゼロのカオスを含む。
非線形モデルとして自己回帰モデルの係数の部分をx(t-1),x(t-2)などにかんする多項式にした多項式型ARモデルの一種を使った。推定したモデルはシミュレーションによって心拍と非常によく似た波を再現することがわかった。推定したモデルによってきまる各時点時点のデータの値を多項式に代入して決まる係数によって定義される自己回帰モデルの固有根の単位円のなかの位置をデータと平行してプロットすることによって心拍の波がどのようなダイナミズムで再現されるかの特徴がつかめることがわかった。
この結果が採用したパラメトリックモデルの型に従属しない普遍的なものか否かを見るために更に一般ExpARモデルを用いた同様な解析を継続中である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

”脈波ゆらぎの非線形解析の関与の検討” Proceedings of the 9th Forum of Science and Technology of Fluctuations

”脈波ゆらぎの非線形解析の関与の検討” 第9回ゆらぎ現象研究会、11月26日、’94

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

心拍データ及びそれと密接に関連する血圧の時系列データを病院でそろえ、当研究所で開発された局所線形化手法を用いモデルのあてはめ、解析を行う。解析結果は随時病院側で医学的観点から検討し問題点を指摘する。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

小泉 和正

稲城市立病院

和田 孝雄

稲城市立病院