平成142002)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

14−共研−2059

専門分類

8

研究課題名

日中国民性データの統計的解析

フリガナ

代表者氏名

テイ ヤクグン

鄭 躍軍

ローマ字

ZHENG Yuejun

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

平成14年度の共同利用研究では、中国における国民意識調査方法について方法論的に分析
し、調査の標本誤差と非標本誤差に関わる諸点を検討してきた。なお、中国北京市と上海市で
行われた意識調査データを取りまとめ、統計数理研究所研究リポートとして発行した。
 本研究では、既存の調査データの二次的再分析により、各社会の相対的位置づけ、対象社会
相互の関連を明らかにすると同時に、調査上も比較可能性を確保する方策を総合的に模索し
た。一方で、調査結果を探索的なデータ分析の方法により解析し、共通部分、そうならない部
分など、類似と差異の構造を解明することを試みた。
 平成13年度に実施した北京と上海市民意識調査データを整備した上で、日本人国民性デー
タと合わせて、統計的解析方法を探索的に開発し、調査結果を分析比較し、研究報告書を取
りまとめた。
 今年度の具体的な研究内容としては、
1.北京市・上海市民意識調査データファイルの作成
2.標本調査実施上の問題点の検討
3.データクリーニング
4.データの最終検査とコード化の決定、単純集計表の作成
5.日本国民性調査データの併合作業
6.データ分析、連鎖的調査分析方法の検討
7.日・中国民性を比較するためのデータ分析法に関する全般的検討
8.データ解析結果の取りまとめと検討
9.日中国民意識比較の方法論の取りまとめ
を遂行した。
 平成15年度の共同利用研究では、中国人意識調査データと日本人国民性調査データに関す
る統計的解析方法を模索し、そして統計的解析結果に基づき、データの比較可能性の問題を緻
密に考えなくてはならない要項を明らかにし、データ分析のあり方に焦点を絞る。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1.鄭 躍軍(2002):抽出台帳が利用できない場合の確率標本法?意識調査における非標本誤
差について?,第70回日本統計学会講演報告集,382-383。
2.鄭 躍軍,吉野諒三(2002):標本抽出名簿がない場合の個人標本抽出?北京市・上海市に
おける意識調査?,第30回日本行動計量学会大会発表論文抄録集,346-349。
3.山岡和枝,鄭 躍軍,吉野諒三(2002):健康観と信頼感,第30回日本行動計量学会大会発
表論文抄録集,350-351。
4.鄭 躍軍(2002):中国・日本における国民の環境意識に関する研究,環境経済・政策学会
2002年大会報告要旨集,72-73。
5.鄭 躍軍,吉野諒三(2003):東アジア価値観比較調査に向けて?中国における意識調査の
ための標本抽出の実践的検討,よろん,第91号,16-21。
6.鄭 躍軍,村上征勝,吉野諒三他(2003):日本・中国の国民性比較のための基礎研究?
中国北京市における意識調査?。統計数理研究所研究リポート89,263pp。
7.鄭 躍軍,村上征勝,吉野諒三他(2003):「日本・中国の国民性比較の基礎研究(2)?中国
上海市における意識調査?」,統計数理研究所研究リポート90,247pp。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

林 文

東洋英和女学院大学

村上 征勝

統計数理研究所

吉野 諒三

統計数理研究所

汪 金芳

帯広畜産大学