平成10(1998)年度 共同研究A実施報告書
| 課題番号 | 10−共研−71 | 専門分類 | 7 | |||||
| 研究課題名 | カイコの統計遺伝学的研究、とくに繭型の遺伝的分化について | |||||||
| フリガナ 代表者氏名 | ナカダ トオル 中田 徹 | ローマ字 | 
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| 配分経費 | 研究費 | 0千円 | 旅 費 | 0千円 | 研究参加者数 | 2 人 | ||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| カイコは幼虫の分泌する絹を利用するため古くから飼育されているが、その起源とする野性昆虫や、世界的に伝播して多くの品種形成が行われた過程などは、まだよく知られていない。そこで申請者はこの品種分化のメルクマールとして、繭の形の発現に関する遺伝的検討を続けている。一般に生物の形態計測は困難であるが、申請者は近年画像解析システムを開発して、これを容易としたので、世界各国のカイコの繭型の遺伝分析について統計学的な手法を用いて解析する。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| Rao, P. R. M. and Nakada,T.(1998)  Clustering of polyvoltine breeds of silkworm, Bombyx mori, by Image processing method: Significance of cocoon shape and weight variables  J. Indian Sericulture vol. 38 (3) | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| 申請者は、本邦をはじめアジアの温熱帯地域を中心としたカイコの遺伝的分化に関する研究を行っている。 カイコの地域品種の形成やその遺伝的分化を調査する際に、品種により複雑に分化した繭の形は、その品種特性を示す有力な手がかりとなるものである。そこで申請者は、近年簡易画像分析装置の開発に成功して、繭型の計測を続行中である。こうして得られた繭型に関する各種の変数を組み合わせてデータ解析を行い、とくにコンピューターを利用した多変量解析などの手法を用いて、統計遺伝学的分析を行っている。 現在、繭型発現に関する雌雄差や、各品種間の特性を知ることができたので、さらに交雑実験による後代分析によって、繭型発現に関する遺伝学的検討に進んでいる。この過程で各種の統計分析の手法を効率的に利用するため、統計学の専門家との共同研究が必要とされる。 | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 村上 征勝 | 統計数理研究所 |