平成232011)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

23−共研−1026

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

7

研究課題名

変革プロジェクトにおける不適応モデルの研究

フリガナ

代表者氏名

キノ ヤスノブ

木野 泰伸

ローマ字

Kino Yasunobu

所属機関

筑波大学

所属部局

ビジネス科学研究科

職  名

准教授

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

研究目的は以下の3点であった。

目的1.変革プロジェクトにおける変革不適応行動を決めるメンバーの心理的要因を解明する。
目的2.変革プロジェクトにおける変革不適応に対して、プロジェクトマネジャーがどのような働きかけを行うことが変革推進に行動変容させる可能性があるかについて示唆を得る。
目的3. 変革プロジェクトおける不適応メンバーをマルチエージェントシミュレーションに反映し、試行により示唆を得る。

それに対して、

目的1については共分散構造分析によりモデル化を行った結果、未来、現在、過去というそれぞれを重要視する指向性を要因として不適応行動が発生することが分かった。
目的2については同じく共分散構造分析によりモデル化を行った結果、チーム不統一感を弱めること、プロジェクト配属時の納得感を強めることが行動を変容させる可能性があることが分かった。
目的3についてはマルチエージェントシミュレーションにより、指示型、説得型、排除型、率先行動型それぞれのPMが一定の効果があるが、それらのうち指示型、説得型、率先行動のPMを混合した場合に最もよい対処となることが分かった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究成果の研究成果の一部は経営行動科学学会 論文誌に採録予定。
また、残りの一部はプロジェクトマネジメント学会に投稿予定。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

国際戦略経営研究学会 グローバル経営研究部会 2011年6月9日(木)18:00より、キャンパスイノベーションセンター(田町)新潟大学オフィスにて研究会実施
テーマ:変革プロジェクトにおける不適応モデル、参加人数10名

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

椿 広計

統計数理研究所

中井 誠司

筑波大学大学院

野間口 隆郎

筑波大学大学院

林 章浩

筑波大学大学院