平成81996)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

8−共研−2

専門分類

1

研究課題名

打ち切りのあるコンポーネントのデータに基ずくシステム故障の統計的推測について

フリガナ

代表者氏名

フタツヤ マサオ

二ツ矢 昌夫

ローマ字

所属機関

弘前大学

所属部局

理工学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

システムの信頼性の研究では、システムを構成しているコンポーネントの故障確率がすべて既知としたときに、そのシステムの故障しない確率(信頼度)を求める方法などが多い。ここでは、実用的に考え、コンポーネントの故障データが打ち切りで与えられているときのシステムの故障に関する統計的推測について研究する。


システムの故障という観点から考えると、いつおきるか、あるいは、どの期間に主に起きるか、あるいは、ある時点までは起きるか起きないかなどということが興味のある問題となる。システムに対して、このような点予測、区間予測、0-1予測などの予測の理論およびそれらの方法に対する検討は今までにあまり行われていないようである。
このようなことより、今年は特に区間予測について研究を行ない、次のような結果を得た。システムはユニットが同じ寿命分布に従い独立であるコヒーレントシステムを仮定する。このとき、寿命分布が指数分布の時に、ユニットの故障打ち切りデータに基づいて、システム故障の区間予測を得るための分布を導いた。この分布のパーセント点は数値計算(ニートンラプソン法)により求めることが可能である。また、寿命分布が2母数指数分布の時にも同様の結果を得た。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

二ツ矢昌夫・高橋宏一,システム故障時間の区間予測,日本統計学会,
1996年9月9日

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

システムの故障という点から考えると、いつ起きるか、あるいは、どの期間に主に起きるか、あるいは、ある時点までは起きるか起きないかなどということが興味のある問題となる。このような信頼性の観点にたつと、点予測、区間予測、0−1予測などの予測の理論及びそれらの方法に対する吟味が必要であろうと思われる。このようなことから、特に統計的推測は予測に重点をおき研究をする。また、システム、打ち切りのモデルは数多くの実際的な例題を収集し、新たなモデルも加えながら検討していきたいと考えている。以上の研究を進めるために、多くの基礎的な文献、資料及び人材を有する統計数理研究所との共同研究が必要である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

高橋 宏一

石巻専修大学

平野 勝臣

統計数理研究所