平成202008)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

20−共研−4402

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

3

研究課題名

多年生林床草本の空間的個体群動態解析

重点テーマ

フィールド生態学と統計数理

フリガナ

代表者氏名

シマタニ ケンイチロウ

島谷 健一郎

ローマ字

SHIMATANI Kenichiro

所属機関

統計数理研究所

所属部局

モデリング研究系

職  名

助教

配分経費

研究費

70千円

旅 費

60千円

研究参加者数

6 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

<研究目的>
林床を生息地とする多年生草本は、光資源の乏しい環境にあるため成長が遅い。開花に至るまでの期間が長い一方、一旦繁殖を始めるとその後は繰り返し繁殖する生活史を有する種が多い。そこで本研究では、クルマバハグマ(キク科)について長期モニタリングプロットで得られる時空間データを主に用いて、100年を越す多年生長寿草本の生活史を調べてきた。

<経過>
 しかし、10年を越す調査をもってしても、大半の個体は死亡するか成長することなく生残を続けるばかりだった。成長して開花に至った個体や、開花を続けていたがついに天寿を全うしたと思われる個体には、ほぼ発見できなかった。ある程度継続的に成長を追跡できた個体について、生存解析、個体群動態マルコフ推移行列モデル、個体成長モデル等々を駆使してデータ解析を行ったが、データ数は決して多くなく、十分な成果には至らなかった。このため、一旦、上記データ中心の研究に見切りをつけ、新たにより解明しやすい種と調査地を模索することにした。

<野外調査>
  そこで今年度は、6月に北海道十勝地方、11月には青森県八甲田地方の2次林に赴き、適切な林床草本群落を探した。結論として、一旦100年を優に越す長寿種は断念し、10年程度で決着の付くことの判明した1回繁殖型多年生草本に、次年度からシフトすることに決定した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

今年度は特になし

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

特になし

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

相川 真一

森林総合研究所

河原崎 里子

情報・システム研究機構

久保 満佐子

国土技術政策総合研究所

小林 悟志

国立情報学研究所

堀 良通

茨城大学