平成212009)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

21−共研−4201

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

6

研究課題名

スポーツにおける統計活用事例の統計教育への利用に関する研究

重点テーマ

統計教育の新展開

フリガナ

代表者氏名

ヤマグチ カズノリ

山口 和範

ローマ字

KAZUNORI YAMAGUCHI

所属機関

立教大学

所属部局

経営学部

職  名

教授

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

統計教育研究における課題として、その方法論が第一であることは衆目の一致するところであるが、学習予定者のモチベーション向上も重要なテーマである。なぜ統計学を学ぶのか、さらに、統計学が役立つ場面を先に知ることが、学習者の学習意欲を湧き立て、学習効果につながることは言うまでもない。この研究では、学校レベルの生徒から高等教育の学生までを対象とできるような、スポーツでの統計活用事例の収集とその統計教育での活用方法の構築を主題とする。
今回の研究では、スポーツ事例の活用方法を検討を目的として9月10日に研究集会を実施し、先進事例としてBowling Green State Universityで実施されているコースの紹介をはじめ、事例紹介およびその効果検証、データ活用可能性について、議論を行った。具体的な講演内容は、下記の通りである。

Jim Albert(Bowling Green State University) Teaching Statistics Using Sports
古内義明 (スポーツジャーナリスト・MLBアナリスト)
MLBにおけるデータ活用の現状と実例
酒折文武(中央大学) スポーツデータを用いた初等中等教育での統計教育教材
山口和範(立教大学)社会科学系学部でのスポーツデータ活用による統計教育の試み
          ? 観察研究からの因果分析教材として ?
岡田友輔、星川太輔(データスタジアム株式会社) 統計教育で活用可能なデータの提供について

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

2010年7月にスロベニアで開催される統計教育に関する国際会議ICOTS8(International Conference On Teaching Statistics;http://icots8.org/)で、スポーツにおける統計分析活用事例を組み込んだ統計基礎学習のためのe-learningプログラムについて発表を行う。

また、立教大学全学共通カリキュラムとして展開されている統計学や社会調査に関する4科目のe-learning科目のうち、統計学に関する2科目(「データ分析入門」、「データの科学」)において、研究成果としてのスポーツ活用事例の内容が組み込まれている。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

テーマ:「スポーツ統計と統計教育 -統計学習のモチベーションアップへの試み -」
日 時:2009年9月10日()13:00-16:00
場 所:統計数理研究所講堂(広尾)
参加者数:56名

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

James H. Albert

Bowling Green State University

江口 真透

統計数理研究所

黒田 正博

岡山理科大学

田村 義保

統計数理研究所

中川重和

倉敷芸術科学大学