平成192007)年度 若手短期集中型研究実施報告書

 

課題番号

19−共研−3006

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

7

研究課題名

法規範と行動規範の乖離に関する調査と解析方法のメタ分析

フリガナ

代表者氏名

カタノ ヨウヘイ

片野 洋平

ローマ字

KATANO YOHEI

所属機関

上智大学

所属部局

法学部地球環境法学科

職  名

客員研究員

配分経費

研究費

40千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

研究目的

本研究の目的は、主に法社会学的視点から、法規範と広域半の乖離を研究することを目的とした。法社会学において、一般社会における法規範と行為規範の乖離を考察する研究は、川島(1967)、渡辺(1979)等によって古くから行われてきた。近年では、北大松村等による法意識に関する国内調査(2005)、名大加藤等による大がかりな国際間調査等(2006)が行われている。しかしながら、こうした調査において、法規範と社会規範の乖離が正確に測定できているか、は疑問が残る。また、これまでの法社会学の社会調査で得られたデータは、どちらかといえば法一般に対する人々の行為規範のデータであり、政策助言に結びつくような、個別具体的法に対する規範調査ではなかった。
そこで、本研究では、これまで法社会学の領域で行われてきた規範調査をレビューし、法規範と行為規範の乖離を把握するための、よりよい調査手法の分析を行うことを目標とした。

研究経過報告

本年度は、過去に行われた法意識調査のレビュー及び、申請者が実施した「環境と生活についての学術調査」における分析を行った。研究成果については、統計数理研究所松本渉先生、総合地球環境学研究所鄭躍軍先生のご指導を受け、2007年度は環境問題に焦点を定め、2007年5月の法社会学会、2007年7月の国際法社会学会(ISA RCSL)にて報告を行った。また、研究成果をまとめ、上智大学紀要、国際法社会学会のワーキングペーパーとした。
2008年度も引き続き同タイトルの申請が認められたため、次年度は環境問題以外の法意識を中心とした考察を行うことを目標とする。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

論文

片野洋平   
地域性にみる向環境行動の規定因とその対策:東京都内2地点の比較から
上智法学論集 2007 51巻3号
Yohei Katano
“Environmental Policy and Social Capital in Tokyo” International Sociological Conference (ISA) Research Committee on Sociology of Law (RCSL) Berlin, Germany 25-28 July 2007. Working Paper

発表
Yohei Katano
“Environmental Policy and Social Capital in Tokyo” International Sociological Conference (ISA) Research Committee on Sociology of Law (RCSL) Berlin, Germany 25-28 July 2007(with the award of The Japanese Association of Sociology of Law). (日本法社会学会より「ベルリン大会若手フェローシップ受賞」旅費獲得、発表)

片野洋平
環境配慮型行動の諸条件:2地域特性の比較から 
日本法社会学会2007年度学術大会 2007年5月13日

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

鄭 躍軍

総合地球環境学研究所

松本 渉

統計数理研究所