平成81996)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

8−共研−124

専門分類

9

研究課題名

住民健康疫学調査における調査・解析法の改善

フリガナ

代表者氏名

ヤマモト エイジ

山本 英二

ローマ字

所属機関

岡山理科大学

所属部局

理学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

9 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

疫学観察研究に関心の深い疫学、生物統計学、数理統計学の研究者が疫学調査の事例研究を共同して検討し、実際に即した統計調査法・解析法の改善を図る。特に多数の調査研究成果を総合的に評価するためにメタアナリシスの方法が用いられているが、そこで問題となるバイアスの扱い等の統計的諸問題を検討する。


本共同研究では日本におけるに砒素・水銀中毒、粉塵暴露、放射線・電磁波被爆などによる住民健康被害の疫学調査に係わってきた疫学者と生物統計学者が共同して研究を行ない,近年の理論疫学の発展を考慮した研究により新たな知見の獲得を目指すと共に各専門分野の研究を深めることを狙った。
疫学の事例研究を検討する中で、因果関係の推論における議論の歴史的考察を行ない近年のメタアナリシスを含む定量的分析法の意義を考察し、学会誌に発表している。また観察研究における基本的なデータの統計解析法について、単行本にまとめている。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

津田・馬場園・三野・松岡・山本、医学における因果関係の推論 ー疫学での歴史的流れー 日本衛生学会誌、第51巻・第2号、1996
山本・津田、今日の疫学第7章データの統計的解析、医学書院、1996.11.1


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本共同研究者は長年、日本における砒素・水銀中毒、粉塵曝露、放射線被曝などの疫学観察研究に取り組んできて有用なデータを集積してきている。近年の理論疫学、統計調査法・解析法の発展を考慮した研究により新たな知見を得ることが期待できる。MEDLIN文献データベースの利用により具体的な事例におけるメタアナリシスを実施しその問題点を検討する。個々の研究で問題となるバイアスの統計的扱いについて理論的方法論的検討を行う。統計数理研究所では従来からの疫学観察研究の研究方法とデータの統計解析法の開発で豊富な実績を持つ。その人的・情報処理資源を有効に使い、疫学調査法・解析法の改善を図る。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大瀧 慈

広島大学

佐藤 俊哉

統計数理研究所

津田 敏秀

岡山大学

西牧 謙吾

堺市衛生部

馬場園 明

九州大学

東尾 晴夫

堺市泉北保健所

松浦 正明

広島大学

柳本 武美

統計数理研究所