昭和631988)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

63−共研−83

専門分類

7

研究課題名

医学・心理学のためのパソコン数量化データ解析の開発研究

フリガナ

代表者氏名

コマザワ ツトム

駒澤 勉

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

名誉教授

職  名

名誉教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

数量化の方法論によるデータ解析が一部の篤志家によって使われる時代は終った。プログラムの発達と共にその利用が他方面に爆発的に広まっている。特に,計量心理学,医学分野のデータに基づいての実証的研究に利用されている。そこで,この分野の研究者に手軽に利用できるパソコンのための数量化データ解析のプログラムパッケージの開発研究を行い,その普及を図る。


数量化理論は,質的データ解析法として,いろいろな分野で実践面において活用されている。既に,大型コンピュータに対する数量化の方法論のソフトウェアは完備している。しかし,手軽に,多少時間が掛かっても手元のパソコンで,こつこつデータ解析できる本格的なソフトウェアは周囲に見あたらない。
そこで,パソコン数量化データ解析のソフトウェア開発研究を下記の研究計画に従って実施し,良き成果を得たので報告する。
1.従来の数量化の方法論のソフトウェアについて,その長所,短所を検討し,また利用者の立場からの利用上のノウハウも検討,新しいソフトウェアにそれらの利点を取り込むようにした。
2.数量化理論のソフトウェアの骨格となっている駒澤著,「数量化理論とデータ処理」,朝倉書店(1982)に掲載されているFORTRANプログラムをパソコン用のBASICプログラムに変換した。
3.当該プログラムの医学,心理学における実データにより総合テスト,及び現象解析の有用性を実践的に検討した。
以上のことについて理論と応用面に深く関与している共同研究者によって優れたパソコン数量化データ解析ソフトウェアを研究開発した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

赤池弘次監修,統計科学選書,駒澤勉,橋口捷久共著,パソコン数量化分析,朝倉書店,1988.10


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

1.従来のプログラムの長所,短所の検討会を実施,利用者の立場から利用上のノウハウを検討する。
2.汎用コンピュータ用のFORTRANプログラムをパソコン用のBASICプログラムに変換する。
3.データの事前・事後に対する処理分析のプログラムを開発する。
4.当該プログラム・パッケージの実データによる総合テストを実施する。
以上の実施計画は,理論と応用に深く関与している統計数理研究所の教官と応用分野の研究者でしか優れた開発研究は有り得ない。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

高田 浩江

(財)日本労働文化協会

徳弘 圭一

東邦大学

中村 博志

東邦大学

橋口 捷久

福岡県立大学

渡邊 聖

東邦大学