平成61994)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

6−共研−6

専門分類

5

研究課題名

理工学分野の不規則現象の解析ー理論と応用

フリガナ

代表者氏名

オオマツ シゲル

大松 繁

ローマ字

所属機関

大阪府立大学

所属部局

工学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

46 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

工学・生物学等には様々な不規則現象が発生し、その解析は焦眉の急である。本研究はこれらの現象に関心と持つ広い分野の研究者を結集し、多様な方法論と成果を持ちよって討論を深めることによって斯学の発展に貢献することを目指すものである。


本研究では理工学分野で生ずる不規則現象を解析するための種々の統計的モデル化およびそれらの統計的性質について考察するとともに、それらの手法を理工学分野の諸問題へ適用し、それらの有効性について研究討論を行うことが目的であった。
この目的を達成するために、各メンバが物理学、工学、生物学的諸問題を対象とした確率的現象を解明することとした。それらの研究成果を平成6年11月28日と29日に統計数理研究所へもち寄り、研究会形式で発表を行った。
物理学分野では、地震波の解析と気温データの解析に関する発表が行われ、工学分野では画像処理、音響解析、通信ネットワークの解析、適応制御と信号処理に関する発表が行われ、生物学的分野では、心電図解析、神経活動のスペクトル解析、単一神経細胞の拡散過程によるモデル化、心臓血管系の多変量多状態解析などの発表が有った。
さらに、確率過程の基礎として、ポアソン過程の解析、初過程プロセスの解析、周期定常スペクトル解析、区分線形カオスの制御に関する研究発表が行われた。これらの発表は1件当たり40分が割当てられ、約30分の発表とそれに続く活発な討論が行われた。とくに、今回はイタリアからの訪問者の発表もあり、懇談会も英語を基本とした討論が行われた。
以上のような研究内容は統計数理研究所共同研究リポート64として発行され、それらの詳細はそのレポートによって知ることができる。今後は、これらの不規則現象の解析のみならず、応用に基づいたモデル化とその解析について考察される予定である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1. 横田,小坂,大松,”ニューロパターン認識による米ドル紙幣の識別”,電気学会論文誌 C分冊,115-C巻・3号,1995年3月.
2. 横田,小坂,大松,”時系列データを用いた日本円紙幣の識別”,電気学会論文誌C分冊,115-C巻・3号,1995年3月.
1. S.Omatu,M.Khalid, & R. Yusof,"Neuro-Control and its Applications", Springer-Verlag, 1995年3月.
1. S.Omatu,"Adaptive Control by Neural Networks", Proc. of Int. Conf. on Neural Information Processing, 1994年10月.

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

生田 顕

広島女子大学

石井 直宏

名古屋工業大学

石川 武司

湘南工科大学

伊藤 栄明

統計数理研究所

井原 俊輔

名古屋大学

岩間 尚文

富山県立大学

臼井 支朗

豊橋技術科学大学

太田 光雄

近畿大学

小倉 久直

近畿大学

尾崎 統

統計数理研究所

金子 邦彦

東京大学

北川 源四郎

統計数理研究所

吉川 昭

近畿大学

木竜 徹

新潟大学

香田 徹

九州大学

古賀 利郎

九州大学

小山 順二

東北大学

斎藤 利通

法政大学

酒井 英昭

京都大学

坂口 文則

福井大学

佐藤 俊輔

大阪大学

佐藤 洋

明星大学

佐藤 豊

NTT

志村 道夫

東邦大学

杉山 宏

湘南工科大学

高橋 敬隆

NTT

土井 伸二

大阪大学

戸田 尚宏

豊橋技術科学大学

中尾 光之

東北大学

中溝 高好

防衛大学校

橋田 温

筑波大学

畠山 一達

近畿大学

林 彬

金沢工業大学

林 初男

九州工業大学

樋口 知之

統計数理研究所

広田 修

玉川大学

本田 郁二

慶應義塾大学

簑 弘幸

東邦大学

宮里 義彦

統計数理研究所

武者 利光

脳機能研究所

宗像 勉

玉川大学

安井 湘三

九州工業大学

八名 和夫

法政大学

山本 光璋

東北大学

渡辺 寿夫

岡山理科大学