平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−60

専門分類

7

研究課題名

適度な運動と健康教育を中心とした健康増進運動とその効果の把握に関する研究

フリガナ

代表者氏名

マチダ カズヒコ

町田 和彦

ローマ字

所属機関

早稲田大学

所属部局

人間科学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

数十年後の日本は人類がかって経験しなかった超高齢化社会を迎える。そのため、抜本的な保健活動の改革と年をとっても元気で生きがいのある生活を送れるような活動を推進する必要がある。これらの目的のために、基礎体力の向上、食生活の改善、余暇の過ごし方などの健康指導を中心とした住民運動を推進する調査を企画した。


目的:数十年後の日本は人類がかって経験しなかった超高齢化社会を迎えようとしている。そのため、抜本的な保健活動の改革と年を取っても元気で生きがいのある生活を送れるような活動を推進する必要がある。そのために、基礎体力の向上、食生活の改善、余暇の過ごし方などの健康指導を中心とした住民運動を推進する調査を企画して、昨年度に引き続き、各種ライフスタイルと非特異免疫の関係を中心として調査を行なった。
方法:埼玉県狭山市の老人クラブ会員138名(男:73名、女:65名)を対象として前回同様各種ライフスタイルに関するアンケート調査(生活習慣、嗜好習慣、運動習慣、健康状態、既往症、食生活、生活、ストレスに関する調査など)、生理機能測定(血圧、握力、肺機能、体温、閉眼片足立ち、肥満度、尿検査等)および血液検査(15項目の血清生化学検査、貧血検査、好中球貪食・活性酸素産生試験、ナチュラルキラー細胞数)を実施した。
結果:今年度新に行なったフローサイトメトリー法による貪食能と活性酸素産生能との関係は昨年のNBT法と異なり各種パラメーターとの間で何ら有意差を示さなかった。NK細胞数とストレス耐性度との間では有意な正の相関が認められ、ストレス耐性度の高い人々が非特異免疫能が高いことがうかがわれた。活動度の高い人、友人の多い人、運動度の高い人、悩みの解消手段を持つ人、生活時間の規則的な人のストレス耐性度がが有意に高かった。性格との関係では内向型の人は外向型の人よりストレス度が有意に高値を示し。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

上村慎一、西城千夏、村山留美子、栗山孝雄、小山美千、高木廣文、町田和彦 高齢者のライフスタイル・社会的ネットワークと血圧・血清脂質との関係 日本衛生学雑誌、50(6)、1057-1066、1996.2

Kazuhiko Machida, Life style and reactive oxidants productivity in old aged, XVth World Conference of theInternational Union for Health Promotion and Education, (Abstract: P496), 24/8/1995

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

第1年目は調査地域の現状を把握する目的で、各種面接調査(環境調査、運動・栄養調査、自覚調査、問診など)、10数項目からなる臨床生化学検査と生体防御検査を行った。第2年目の1994年度はこれらの項目に加え、ストレス関係のアンケート調査の充実と握力と呼気分析による体力の測定、さらに10項目よりなる尿検査を検査項目に加えた。調査対象者は狭山市内の老人クラブ会員で、第1回目が250名、第2回目が150名であった。2年目の減少原因は個人の結果を返さなかったことが大きいと思われたため、1995年1月から2月に個人の結果ときめ細かい個人指導により、よりよいライフスタイルの実践の徹底を測る。それとともに今年度より非老人クラブ員で団地に住んでいるような孤独な老人を追加して、老人クラブ員との差も把握することとする。このような適度な運動を中心とするライフスタイルの変化と健康の関係を長期間追跡調査することにより集団の疾病構造の変化の把握を試みる。これらの膨大なデーター解析には統計の専門家の協力が不可欠である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

栗山 孝雄

早稲田大学

佐久間 淳

埼玉県立衛生短期大学

高木 廣文

統計数理研究所