平成162004)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

16−共研−1009

専門分類

3

研究課題名

臨床における経時データの解析

フリガナ

代表者氏名

イシグロ マキオ

石黒 真木夫

ローマ字

Ishiguro Makio

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

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研究目的と成果(経過)の概要

本年度の共同研究における成果の概要は,以下のとおりである。
・臨床データ解析では,最尤法以外の推定方法を用いることも多く,その場合には赤池情報量規準(AIC)が適
用できない。そのひとつの例として,制限付き最尤法(REML method)を用いる場合が挙げられる。本年度の共
同研究では,制限付き最尤法を用いた場合を取り上げて,Extended Information Criterion(EIC)を用いたモ
デル選択についての検討を行い,その結果をStatistics in Medicineに発表した。
・母集団薬物動態解析などで用いられる非線形混合効果モデルでは,モデルの尤度関数が,解析的には計算で
きない多重積分を含むため,一般には尤度関数の近似計算が行われる。この近似方法としては,いくつかの方
法が提唱されており,実際の臨床データ解析では,解析ごとにどの近似方法を用いるかを選択する必要がある。
この問題に対して,本年度の共同研究では,Kullback-Leibler情報量を利用したアプローチの研究を行った。
その結果については,海外誌への投稿準備中である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Yafune,A.,Funatogawa,T.and Ishiguro,M.(2005).Extended Information Criterion(EIC)approach
for linear mixed effects models under restricted maximum likelihood(REML)estimation.Statistics
in Medicine(in press).

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

矢船 明史

クリニック千駄ヶ谷