平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2017

専門分類

3

研究課題名

金融工学・理財工学についての実証的研究

フリガナ

代表者氏名

タムラ ヨシヤス

田村 義保

ローマ字

Tamura, Yoshiyasu

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計計算開発センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

10 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

金融工学・理財工学・経済学で使うことができる統計科学の理論・方法を研究・開発するために不可
欠であるデータの利用環境を整え、さらに共同で新しい理論・方法を統計数理の研究者、大学の研究者、
実務者が力を合わせて研究・開発していくことが本研究の目的である。
 平成12年度は端末の整備が遅れたために、初期の目的を達成することができなかった。不本意ながら
役に立つような報告を残せなかった。平成13年度も何らかの経費で端末を設置する予定を有しているの
で、平成12年度の経験を今後の研究に活かして行きたい。なお、オーロラ端末、ロイター端末を用いて
次のような研究を行ったことを説明しておく。
・インフレ率に対する予測モデルを構築し、その予測誤差の分析を行うために、さまざまなマクロ経済デ
ータを利用した。株式収益率に対するファクターリターンモデルを念頭に置いた多変量状態空間モデルの
研究のため、財務データ、各種予想データ、株価関連データを利用した。
・最小自乗法を主成分分析に近い形で適用した方法と、閾値を設定し最尤法を適用した方法の2つのモデ
ルを提案することにより、複数の格付機関から作成された社債格付を合理的に統合し,ユニバーサル格付
と名付けた新たな格付を作成すると同時に,格付機関の評価関数(格付と信用度の関係)を得た。このモ
デルを利用することによって,これまで投資家の格付を巡る疑問点とされていたことのいくつかが解消さ
れることを確認した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

今後発表していく予定。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所

尾崎 統

統計数理研究所

川崎 能典

統計数理研究所

北川 源四郎

統計数理研究所

佐藤 整尚

統計数理研究所

佐野 一雄

福井県立大学

施 招雲

第一勧業富士信託銀行

山下 智志

統計数理研究所

和合 肇

新潟大学