昭和611986)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

61−共研−39

専門分類

6

研究課題名

フラクタルと破壊現象の数理

フリガナ

代表者氏名

サイトウ マサノリ

斎藤 正徳

ローマ字

所属機関

東京工業大学

所属部局

理学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

16 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地震を観測している研究者,解析している研究者,岩石破壊実験をしている研究者と,地震及びフラクタルに興味をもっている研究者が集まって,地震のフラクタル的性質に着目し,それを解明していくことで,地震現象を解析する新しい手法を生み出し,地震現象を理解するための新しい視座を確立することが目的である。


本共同研究はフラクタルと破壊現象に関する研究会を行うために組織された。その研究会は昭和62年2月2,3日,統計数理研究所において開催され,16編の研究発表と,活発な自由討論が行われた。研究発表,内容は純粋数理的なフラクタル理論の研究と,地震や破壊現象の観測・実験結果のフラクタル的な解釈に大まかに分類できる。何れの分野でもこの一年間の進歩に著しいが,それらの殆んどすべてはいわば静的なフラクタルに関するものである。破壊現象は本質的に非定常現象であるから,破壊が終った後を「死んだ状態」で見ていても,破壊現象の本質はつかめない。破壊現象を単にフラクタルの言葉で記述するだけでなく,現象のダイナミックスを取り入れたフラクタル理論を構築すべきであるという点で出席者の意見が一致した。今後の研究の方向が定まったという点で,この研究会は非常に実りの多いものであったということができる。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究成果の一部は62年度地震学会春季・秋季講演会で口頭発表される予定である。
また研究会で発表された内容は「数理地震学II」として印刷公表する予定である。


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

地震を観測している研究者,解析している研究者,岩石破壊実験をしている研究者と,地震及びフラクタルに興味をもっている研究者が集まって,地震のフラクタル的性質に着目し,それを解明していくことで,地震現象を解析する新しい手法を生み出し,地震現象を理解するための新しい視座を確立することが目的である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

飯尾 能久

京都大学

伊東 敬祐

神戸大学

大内 徹

神戸大学

尾形 良彦

統計数理研究所

川上 紳一

名古屋大学

小山 順二

東北大学

高安 秀樹

東北大学

種村 正美

統計数理研究所

田村 義保

統計数理研究所

深尾 良夫

名古屋大学

藤井 直之

神戸大学

松下 貢

中央大学

三村 昌泰

東京大学

山口 昌哉

龍谷大学

山科 健一郎

東京大学