平成111999)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

11−共研−1029

専門分類

5

研究課題名

実験計画法による Gabor 特徴抽出系の分析と最適化に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ハマモト ヨシヒコ

浜本 義彦

ローマ字

Hamamoto Yoshihiko

所属機関

山口大学

所属部局

工学部

職  名

教授

所在地

TEL

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E-mail

URL

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

手書き文字認識のGabor特徴抽出系における3種類のGaborパラメータが識別性能に与える影響
の分析、および識別性能の意味でGaborパラメータを最適化するための手法として実験計画法を
適用し、パターン認識における実験計画法の有効性を検討することが本研究の目的である。
(1)パラメータの影響の分析
 手書き数字データを用いた計算機実験を実験計画法に基づいて行い、Gaborパラメータが識別性能
に与える影響を分散分析により調べた。その結果、波長のパラメータが与える影響が最も大きく、
次いで波方向のフィルタの大きさが与える影響が大きいことが分かった。また、Gaborフィルタの
最適な形状は波方向を長軸とする楕円形であることが分析により明らかになった。
(2)パラメータの最適化
 識別性能の意味で最適なGaborパラメータ値を設定する手法として、実験計画法に基づく応答曲面
法の有効性を検討した。手書き数字を用いた計算機実験により、総当たり的にパラメータ値を評価す
る従来手法に比べて応答曲面法が識別性能の意味で最適なパラメータ値を与えることを示した。さら
に計算機実験により、応答曲面法が短時間で最適化できることを示した。これらのことから、手書き
文字認識のためのGabor特徴抽出系を最適化する手法として応答曲面法が有効であることが分かった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

[1]内村俊二,渡辺政典,浜本義彦,"Gabor特徴抽出系のための最適化手法に関する検討",
電子情報通信学会技術研究報告,Vol.99,No.514,pp.75-82,1999。
[2]内村俊二,渡辺政典,浜本義彦,"事前情報が少ない状況におけるGabor特徴抽出系の最適化
手法の検討",画像の認識・理解シンポジウム(http://www.brl.ntt.co.jp/MIRU2000/),2000年7月
(採択決定)。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

内村 俊二

山口大学

新帯 憲志

山口大学大学院

平山 博信

山口大学大学院

渡辺 政典

山口大学