平成30（2018）年度　共同研究集会実施報告書

 

課題番号

30−共研−5010

分野分類

統計数理研究所内分野分類

g

主要研究分野分類

1

研究課題名

極値理論の工学への応用

フリガナ

代表者氏名

キタノ トシカズ

北野 利一

ローマ字

Kitano Toshikazu

所属機関

名古屋工業大学

所属部局

社会工学専攻

職　　名

教授

配分経費

研究費

40千円

旅　費

383千円

研究参加者数

39　人

 

 

研究目的と成果（経過）の概要

共同研究集会「極値理論の工学への応用」を下記のとおり開催しました．

共同研究集会「極値理論の工学への応用」　課題番号　30-共研-5010
日程：2018年7月20日（金）12:30〜17:00，21日（土）9:30〜 16:30
場所： 統計数理研究所 ３Ｆ セミナー室５
（〒190-8562　東京都立川市緑町 10-3）

７月２０日（金）
12:30 開会挨拶 研究代表者　北野 利一
12:40-13:15 清水 啓太（中央大学大学院 ）
確率限界法検定に基づく水文頻度解析
13:15-13:50 尾関 暁史（日本イーライリリー）
Rank Method and Extreme Value
13:50-14:00 休憩
14:00-15:00 松王 政浩（北海道大学 大学院理学研究院）
　（招待講演）極めて低い確率をどう考えるか 〜 科学哲学からの視点

15:00-15:20 休憩
15:20-15:55 北野 慈和（電力中央研究所）
　風荷重算定のための季節・成因・風向別年最大風速の極値統計とその課題
15:55-16:30 高橋 倫也（神戸大学 名誉教授）
　自然現象の再現レベル推定
16:30-16:50 北野 利一（名古屋工業大学 社会工学専攻）
　　（話題提供） ０．０１のパラドックス
16:50-17:00 事務連絡 志村 隆彰・北野 利一

７月２１日（土）
9:30-10:05 小林 健一郎（神戸大学 都市安全研究センター）
　d4PDF を用いたガーナにおける天候インデックス保険の検討
10:05-10:40 田中 茂信（京都大学防災研究所 水資源環境研究センター）
　降水量極値の時空間特性の将来変化
10:40-10:50 休憩
10:55-11:30 栗木 哲（統計数理研究所）
　2つのガウス確率過程の最大値の同時裾確率
11:30-11:55 宮原 孝夫（名古屋市立大学 名誉教授、経済学研究科 特任教授）
　リスク鋭感的価値尺度とその活用法
11:55-13:00 昼食休憩
13:00-13:35 譲原 浩貴（東京大学 宇宙線研究所）　
　重力波探索における一般極値分布の適用
13:35-14:10 佐藤 彰洋（京都大学 大学院情報学研究科）
　Inference of Extreme Synchrony with an Entropy Measure on a Bipartite Network
14:10-14:45 西郷 達彦（山梨大学 大学院総合研究部）　
　和の理論と最大値の理論ごとの変換について
14:45-15:00 休憩
15:00-15:35 田中 耕司（大阪工業大学 工学部 都市デザイン工学科）
　平成23年9月台風12号の温暖化実験値における熊野川流域内の降雨分布特性
15:35-16:10 北野 利一（名古屋工業大学 社会工学専攻）
　相関係数を用いた２変量一般化パレート分布（BGPD）の閾値選択 　　
16:10-16:30 研究会打ち合せ（次年度の企画案など）・事務連絡
　　　　　　　　　進行: 北野 利一・志村 隆彰

 

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

2018年度に印刷された論文は，下記のとおりです．

1) 清水啓太，山田朋人，山田正：確率限界法検定に基づく確率分布モデルの信頼区間を導入した新しい水文頻度解析手法，土木学会論文集B1(水工学) Vol.74, No.4, I_331-I_336, 2018.

2) 清水啓太・山田正・山田朋人：信頼区間の導入による確率洪水ピーク流量の不確実性評価? 総合確率法の拡張? ，土木学会論文集B1(水工学) Vol.74, No.5, I_175-I_180, 2018.

3) 清水啓太，山田正，山田朋人: 確率限界法検定に基づく信頼区間を用いた確率洪水ピーク流量の不確実性評価, 土木学会論文集G (環境)74 巻5 号p. I_293-I_301

4) 北野慈和 (2018): 日本列島における風向別風速極値の台風依存性の地域分布，第25回風工学シンポジウム論文集，（Jstage公開準備中）

5) Yoshio Miyahara (2010), ``Risk-Sensitive Value Measure Method for Projects Evaluation, ''Journal of Real Options and Strategy, Vol. 3, No. 2, 185-204.

6) Yoshio Miyahara (2014), "Evaluation of the Scale Risk,"RIMS Kokyuroku, No. 1886, pp. 181-188.

7) 宮原 孝夫(2017): プロジェクトの総合的評価理論 『リスク鋭感的価値尺度法』，リアルオプションと戦略，2017 年 9 巻 2_Monographs 号, 96p.

8) Aki-Hiro Sato (2017): Inference of Extreme Synchrony with an Entropy Measure on a Bipartite Network, 2017 IEEE 41st Annual Computer Software and Applications Conference (2017) pp. 766-771.

9) 田中耕司, 北野利一, 吉田達也, 前田茂穂, 年間上位r個を対象にした極値解析による超過確率1,000年規模で設定される想定最大規模降雨の妥当性, 河川技術論文集, Vol.24, pp.385-390, 2018.

10) 北野利一・田中耕司・上野玄太，再現レベルを超過する降水量の極大値のベイズ予測 -将来の期間最大降水量の予測との違い-，土木学会論文集B1（水工学），第74巻，No.5, pp. I_205-I_210，2018.

11) 北野 利一・植田 祐輝・兼崎 康太・Zhao Wenpeng, ２変量GP 分布を用いた沿岸域外力の同時生起頻度の推定法　- 相関係数による閾値の選定 -，土木学会論文集（海岸工学），vol.74, pp.I_121-I-126, 2018.

12) 樫山文音，南美穂子(2018): Max-Stable Processによる年最大日降水量データ解析．応用統計学 47，51-70．

以上に加えて，統計数理研究所共同研究リポート４１７，極値理論の工学への応用(16)を発刊している．

また，共同研究集会「極値理論の工学への応用」の過去の講演題目は，以下のアドレスで公開されているので，ご参照ください．

https://www.ism.ac.jp/~shimura/

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

飯田 孝久

元慶應義塾大学

大森 裕浩

東京大学

沖本 竜義

オーストラリア国立大学

尾関 暁史

日本イーライリリー

樫山 文音

日本電気株式会社

川崎 能典

統計数理研究所

神田 順

日本大学

国友 直人

明治大学

小林 健一郎

神戸大学

西郷 達彦

山梨大学

佐藤 彰洋

京都大学

篠田 昌弘

防衛大学校

柴田 俊夫

大阪大学

渋谷 政昭

慶応義塾大学

志村 隆彰

統計数理研究所

清 智也

東京大学

関 庸一

群馬大学

高橋 倫也

神戸大学

寶 馨

京都大学

竹内 惠行

大阪大学

田中 耕司

大阪工業大学

田中 茂信

京都大学防災研究所

塚原 英敦

成城大学

外狩 麻子

東日本旅客鉄道株式会社

仲井 圭二

株式会社エコー

長塚 豪己

中央大学

西嶋 一欽

京都大学

華山 宣胤

尚美学園大学

廣瀬 英雄

九州工業大学

藤部 文昭

気象庁気象研究所

牧本 直樹

筑波大学

間瀬 肇

京都大学

松王 政浩

北海道大学

間野 修平

統計数理研究所

南 美穂子

慶應義塾大学

柳本 武美

統計数理研究所

山地 秀幸

国土技術政策総合研究所

譲原 浩貴

東京大学