平成142002)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

14−共研−1007

専門分類

3

研究課題名

鉄道の強風予測に関する時系列解析

フリガナ

代表者氏名

キタガワ ゲンシロウ

北川 源四郎

ローマ字

Kitagawa Genshiro

所属機関

統計数理研究所

所属部局

職  名

所長

所在地

TEL

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E-mail

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研究目的と成果(経過)の概要

強風による列車の脱線・転覆を防ぐために現在定められているルールでは,一旦運転規制が
発令されると一律に30分間運転規制が継続される。本研究の目的は,統計数理研究所で開
発した非定常時系列モデルを駆使して,風速データから数分先の最大風速値を正確に予測す
る方法を開発し,合理的な強風予測システムを実用化することである。
 上記の目的のために,統計数理研究所で開発した非定常時系列をトレンドとAR成分に分解
するモデルを利用し、状態空間表現を用いて数期先まで最大風速を予測するための以下のよ
うなアルゴリズムを開発した。
(1)3分間隔の最大風速データにトレンド+ARモデルをあてはめる。
(2)予測区間内の各時刻の最大風速の予測分布を推定
(3)予測分布の適当に定められた上側確率に対応する点から上限風速を算出。
 上記の方法に基づく,警報システムを開発し,JR東日本管内で従来の方法との比較を行っ
た結果,運転規制時間を20%-50%程度短縮できることがわかった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

強風警報システムの研究,小林範俊,島村誠,特集,安全への挑戦,Technical Review,JR East,No.03,
2003.41-44.
http://tswww.ism.ac.jp/higuchi/index_jp/Lab/theme.htm

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

小林 範俊

東日本旅客鉄道株式会社

島村 誠

東日本旅客鉄道株式会社

樋口 知之

統計数理研究所