平成202008)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

20−共研−1008

分野分類

統計数理研究所内分野分類

e

主要研究分野分類

8

研究課題名

東京湾の水質の長期的な変動に関する研究

フリガナ

代表者氏名

マキ ヒデアキ

牧 秀明

ローマ字

Maki,Hideaki

所属機関

国立環境研究所

所属部局

水土壌圏環境研究領域海洋環境研究室

職  名

主任研究員

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

 東京湾沿岸の各自治体は、湾内の水質状況を把握するため、水質汚濁防止法に基づく公共用水域水質測定計画に沿って、毎月1回、測定点を分担し合い、多項目の水質測定を実施している。本研究では、これらの測定で得られたデータの収集とスクリーニングを実施し、東京湾水質測定結果のデータベースを構築する。また、収集したデータを解析するための各種統計的法を開発すると共に、開発した方法を用いて東京湾の水質の長期的な変動について検討している。
 本年度は新規データの収集およびスクリーニングを実施した。また、時空間季節変動調整法、時空間重回帰法、時空間可視化法等の時空間解析法や、鉛直方向を含めた3次元濃度分布の推定法等について検討し、方法の更なる整備を図った。そして、これらの方法を収集したデータに適用し、栄養塩等に対する負荷量削減対策の効果、気象等が水質に及ぼす影響、地球温暖化とヒートアイランド現象が水質に及ぼす影響等について検討した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

●二宮勝幸, 水尾寛巳, 柏木宣久, 安藤晴夫, 小倉久子, 飯村晃, 岡敬一, 吉田謙一, 飯島恵 (2009). 温暖化と東京湾の水環境; 水温と水質の関係, 横浜市環境科学研究所報, No.33, 58-67.
●飯島恵, 吉田謙一 (2008.10). 水温ローガによる観測, 統数研共同研究.
●二宮勝幸 (2008.10). 水温回帰の採水日時の問題, 統数研共同研究.
●安藤晴夫 (2008.10). 水質濃度分布の長期変動傾向, 統数研共同研究
●安藤晴夫, 柏木宣久, 二宮勝幸, 小倉久子, 飯村晃 (2008.11). 東京湾水質の長期変動傾向の解析; 地方環境研と統数研の連携による取組み, 羽田周辺水域環境調査研究第2回シンポジウム.
●柏木宣久 (2009.2). 季節変動調整法について, 国環研共同研究「地球温暖化がもたらす日本沿岸域の水質変化とその適応策に関する研究」.
●二宮勝幸 (2009.2). 公共用水域水温データの解析, 国環研共同研究「地球温暖化がもたらす日本沿岸域の水質変化とその適応策に関する研究」.
●飯島恵, 吉田謙一, 安藤晴夫 (2009.2). 川崎港における水温鉛直分布の連続観測, 国環研共同研究「地球温暖化がもたらす日本沿岸域の水質変化とその適応策に関する研究」.
●水尾寛巳 (2009.3). 日本丸ドックでの水質連続観測結果, 統数研共同研究.
●飯村晃 (2009.3). 河川水中における窒素濃度について, 統数研共同研究.
●岡敬一 (2009.3). 相模湾における水温の上昇傾向, 統数研共同研究.
●二宮勝幸 (2009.3). モデルを用いた重回帰による水温変化の推定, 統数研共同研究.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

●「東京湾水質の長期変動」、2008/04/23、統計数理研究所、5名
●「東京湾水質の長期変動」、2008/08/11、統計数理研究所、11名
●「東京湾水質の長期変動」、2008/10/28、統計数理研究所、10名
●「東京湾水質の長期変動」、2009/03/04、統計数理研究所、10名

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

牧 秀明

国立環境研究所

安藤 晴夫

(財)東京都環境整備公社 東京都環境科学研究所

飯島 恵

川崎市

飯村 晃

千葉県環境研究センター

岡 敬一

神奈川県環境科学センター

小倉 久子

千葉県環境研究センター

二宮 勝幸

横浜市環境科学研究所

東 博紀

国立環境研究所

水尾 寛己

横浜市環境科学研究所

吉田 謙一

川崎市