平成31991)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

3−共研−47

専門分類

6

研究課題名

波形インバージョンで求めた3次元地球内部構造モデルの統計学的評価

フリガナ

代表者氏名

ゲラー ロバート ジェイ

Geller Robert, J.

ローマ字

所属機関

東京大学

所属部局

大学院理学系研究科

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地球内部の3次元不均質構造(地震波速度及び密度)を求めることは,地球内部のダイナミクスや地球の進化を考える上で重要である。東大グループは既に3次元不均質構造を求めるアルゴリズムを開発した。本共同研究では,この手法で得られた結果の統計学的評価を行なう。また,特定の構造を対象とした新アルゴリズムの開発も併せて行なう。


地球内部の3次元構造を長波の実体波のデータを用いて推定する方法を以前に提案したが、本年はモデルとなる偏微分方程式の離散化、パラメター推定のための偏微分の計算法などを改良し、より良い内部構造の推定値を得た。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

T.Hara, R.J. Geller et al., Inversion for laterally heterogeneous earth structure using a laterlly heterogeneous starting model: preliminary results,Geophys.J.Int.,Vol.104,1991
R.J. Geller:Supercomputers in seismology: Determining 3-D earth structure, SIAM News,Vol.24.No.5,1991
原辰彦,ゲラー・ロバート他:逐次波形インバージョンによる地球内部3次元構造の推定,月刊地球5月号

原辰彦,ゲラー・ロバート他:水平方向不均質構造の奇数次の頁の解像度について、1991年度日本地震学会秋季大会
原辰彦,ゲラー・ロバート他:逐次波形インバージョンによる地球内部3次元構造推定におけるスーパーコンピューターの利用、第5回日本計算機統計学会シンポジウム,1991.11
原辰彦,ゲラー・ロバート:逐次波形インバージョンによる上部マントル水平不均質構造の推定,1992年度 日本地震学会春季大会

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

以上の3研究を実施する。
1)東大グループが開発した,地球内部の3次元不均質構造を求める逐次線形波形インバージョン法によって得られる結果の統計学的評価を行なう。
2)地球内部のマントル−核境界の精細な構造を逐次波形インバージョン法によって求める際に,計算すべき行列問題を解く新しいアルゴリズムの開発を行なう。
3)我々は現在,地球内部構造をパラメタ化する際に,球面調和関数展開を用いているが,今後,田辺の参加した井上ら(1990)の研究手法を導入し,ブロックパラメタ化を行なう。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大滝 寿樹

東京大学大学院

田辺 國士

統計数理研究所

原 辰彦

東京大学