平成クオ1989)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

クオ−共研−24

専門分類

3

研究課題名

臨床における経時データの解析

フリガナ

代表者氏名

ヤフネ アキフミ

矢船 明史

ローマ字

所属機関

北里研究所バイオイアトリックセンター

所属部局

臨床薬理部

職  名

医師

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

北里研究所バイオイアトリックセンターに於いて実施される臨床第一相試験に際し得られる血圧,脈拍数等の経時データに関する解析法の確立は,被験者の安全管理及び薬剤の副作用早期発見等の点から,不可欠と考えられる。当研究では,上記の経時データに関する解析手法の開発をめざす。


臨床から得られる多次元時系列データの内,主として血圧のデータに対して,多次元正規分布モデルを中心としたモデルをあてはめ,その経時的変化を表すモデルの設定を試みた。その研究成果の一部は長崎で開かれた統計学会で発表した。
今後は,扱うデータおよびモデルの範囲を広げ,また,単にデータの動きを表すモデルの設定を試みるだけでなく,臨床上,しばしば問題となる,欠損値の扱いを含め,解析を行っていく予定である。
(臨床データには,カテゴリカルデータもかなり含まれており,これらの解析も,極めて重要な意義を有すると考えられる。今後は連続なデータのみならず,このようなカテゴリカルデータも扱っていく予定である。)
さらに,可能であれば,設定したモデルを用いたデータの予測も行ないたいと考える。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

臨床時系列データに対する多次元正規分布モデルのあてはめ
…第57回日本統計学会(長崎)口頭発表
臨床検査データの正規性
…日本東洋医学雑誌第40巻4号(1990)掲載予定


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

(1)研究内容
臨床第一相試験に際して得られる血圧,脈拍数等のデータをもとに,経時データの解析法を統計学的手法に基づき開発する。
(2)共同研究の必要性
統計数理研究所に於て,現在までに本研究と共通点を有する研究が数件認められ,これらを参考とする事が,本研究にとって非常に有意義であり,又解析法の開発上,大型コンピュータ使用が不可欠である。これらの点から共同研究が必要と考える。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所