平成4(1992)年度 共同研究実施報告書
| 課題番号 | 4−共研−45 | 専門分類 | 5 | |||||
| 研究課題名 | スピン系の相転移理論 | |||||||
| フリガナ 代表者氏名 | オノ イクオ 小野 郎 | ローマ字 | 
 | |||||
| 所属機関 | 日本女子大学 | |||||||
| 所属部局 | 理学部 | |||||||
| 職 名 | 教授 | |||||||
| 所在地 | 
 | |||||||
| TEL | 
 | FAX | 
 | |||||
|  | 
 | |||||||
| URL | 
 | |||||||
| 配分経費 | 研究費 | 0千円 | 旅 費 | 0千円 | 研究参加者数 | 9 人 | ||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 磁性体をスピンースピン間相互作用による多体問題として扱うスピン系の研究は、他の異なる多体問題の解明や統計力学の基礎理論にも重要な貢献をしている。多体問題は解析的に解くことが非常に困難なので、その解答(物理現象)を得るためにはコンピュータシミュレーションが非常に有効である。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| 小野:日本物理学会分科会,1992年9月東京.’一般化クロック模型の相転移理論II’ | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| コンピュータシミュレーションはモンテカルロ法により行う。我々が扱うスピン系は複雑であるため、計算時間(モンテカルロステップ)は10〜100万ステップ程度必要となる。このときの系の全スピン数は数千程である。我々はシミュレーションによって相転移と界面(二つの秩序相の境界面)の関連についても研究している。スピン系の界面自由エネルギーを計算することによって臨界温度、臨界指数等を調べる方法を数年前から発展させてきた。今後はポッツ模型やクロック模型等の多成分スピンの相転移の解明が期待できる。他にも転送行列法による、数値的厳密解を用いた相転移の解析も行なっている。これらの計算を実際に行うためには相転移理論と数値計算法の両方をよく理解していなければならない。貴研究所の田村義保助教授は共同研究上欠くべからざる人である。 | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 尾関 之康 | 東京工業大学 | 
| 加園 克巳 | 東京慈恵会医科大学 | 
| 里村 利光 | 東京工業大学大学院 | 
| 塩田 英雄 | 東京工業大学大学院 | 
| 田口 善弘 | 中央大学 | 
| 田村 義保 | 統計数理研究所 | 
| 福山 真彦 | 東京工業大学大学院 | 
| 山縣 敦 | 日本女子大学 |