平成81996)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

8−共研−54

専門分類

5

研究課題名

大自由度系の動的複雑さの研究とその応用

フリガナ

代表者氏名

イバ ユキト

伊庭 幸人

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

自由度の大きい系の動的な複雑さをミニマルなモデルを構築する方法により研究する。


大自由度の力学系の性質を結合写像などを利用して研究した。大自由度の結合写像においてノイズを加えるとミルナーアトラクターに収斂することが計算機実験によって示された。
また雲、気象に対して”ミニマムモデル”を構成し、その動力学を調べた。
これにより、雲の形態が地表温度と湿度によって変り得ることを示し層雲、積雲、積乱雲、層積雲などを分類し相図を得た。
以上の結果をまとめ論文集に掲載した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

K. Kaneko, Dominance of Milnor Attractors and Noise-induced Selection in a Multi-attractor System, Phys.Rev.Lett., 78, 2736-2739 (1997)
T. Yanagita and K. Kaneko, Modelling and Characterization of Cloud Dynamics Phys.Rev.Lett.,78, 4297-4301 (1997)


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

(1)大自由度な力学系の性質を結合写像などを利用して研究する。また、その生物の情報処理への応用を研究する。(2)自由度の数が増減する力学系の性質を調べる。(3)気象学的モデル(雲)や乱流モデルにおける動的複雑さを研究する。(1)〜(3)を通じて、「複雑系」に対するひとつの視点を確立することを目ざす。(1)〜(3)のためには十分な計算資源とデータの統計処理・可視化の技術が必要である。このために統計数理研究所との協力が必要と思われる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

金子 邦彦

東京大学

柳田 達雄

北海道大学