平成61994)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

6−共研−70

専門分類

7

研究課題名

長期個体QOL経時推移の解析ならびに評価法の開発

フリガナ

代表者氏名

ヨコヤマ イズミ

横山 泉

ローマ字

所属機関

東京女子医科大学

所属部局

成人医学センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

15 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

我々は十数年来に渡って、継続的に同一受診者、数千名の診断所見からレントゲン、生理、生化学、まで15種114項目の検査データの収集保存を行ってきた。今回、本データを用い、疾患の予測や判別及びリスク評価等を多次元的経時推移から解析し、Quality of Life in social medicineの基盤作りをおこなう。


はじめに 我々は18年間首都圏住民を中心として人間ドックを実施している。本年度の研究としてドック受診者の構造要因の解析を目的とし、1993年度受診者を対象に糖尿病、高尿酸血症、虚血性心疾患、不整脈、高血圧の性別、年代別発生頻度の分析を行った。
集団検診を実施している動脈硬化疫学研究所と共同で検診データと対比し、当施設のドック受診者の特性分析を行った。
対象、方法 ドックの主な内容は診断所見として、頸部、胸部、腹部、乳房触診、直腸指診、前立腺触診である。検査としてレントゲンでは胸部、食道、胃、十二指腸、大腸を血液では脾、肝、膵、腎の各臓器機能と免疫能、生理機能検査として、視力、聴力、心臓、肺等15種114項目である。これらは中高年層の同一受診者十数年にわたる経時データ数千例である。今回はこの中の1993年受診者データを用いた。検診データは都市部居住者41万例を用い、検査内容は、血液、生理機能検査ともほぼ当施設と同様である。
結果 人間ドック男性受診者は疫学検診群に比べ、30、40代で高尿酸血症の頻度が高く空腹時尿糖2+以上の頻度は30才代で高率を示した。又ドック女性受診者は疫学群に比べ、30才代では高尿酸血症および空腹時尿糖2+以上の出現率は低値を示し、40才代以降は急増し、疫学検診群と同程度であった。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1.稲垣称寿子:人間ドック受診者構造要因の解析(?)?糖尿病、高尿酸血症の性別、年代別発
発生頻度?老年 1994.9
2.永田まこと:人間ドック受診者構造要因の解析(?)?虚血性心疾患、不整脈、高血圧の
性別、年代別発生頻度?老年 1994.9

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本研究に用いる15種114項目の主な内容は診察所見として、頚部、胸部、腹部、乳房触診、直腸指診、前立腺触診がある、又検査としてレントゲンでは胸部、食道、胃、十二指腸、大腸を血液は胆、肝、膵、腎の各臓器機能と免疫能、生理機能検査として、視力、聴力、心臓、肺がある。これらは、中高年層の同一受診者十数年にわたる経時データ数千例である。このデータから(1)各種疾患別に非発症から発症への動向パターン分析、(2)疾患毎の発生予測、判別及びリスク評価、(3)疾患毎発症予測に有効な検査項目の選出と新たに必要とする検査を特定する。
本研究には時系列分析法、多変量解析等種々の統計手法が必須であり、統計数理研究所との共同研究により新たな経時データ評価法の開発を行う。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

安部 康二

東京女子医科大学

小笠原 定雅

東京女子医科大学

木全 心一

東京女子医科大学

栗原 殻

東京女子医科大学

駒澤 勉

統計数理研究所

高山 吉隆

東邦大学

岳 マチ子

東京女子医科大学

永田 まこと

東京女子医科大学

西川 和子

東京女子医科大学

橋本 洋

東京女子医科大学

長谷川 元治

東邦大学

前田 淳

東京女子医科大学

山形 美帆子

東京女子医科大学

山下 克子

東京女子医科大学