平成41992)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−51

専門分類

6

研究課題名

微動に含まれる波群の時空間特性の統計的解析

フリガナ

代表者氏名

キタガワ ゲンシロウ

北川 源四郎

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

アレイ状に配置された観察網で得られた微動の記録を用いて観測点付近の地下構造、とくに散乱源の空間的分布などを推定するための統計的手法の開発を行なう。


姜と北川は線形ガウス型の状態空間モデルを利用して、時間とともに変化する多変量ARモデルの推定法を開発した。これにより時間とともに変化する共分散構造やクロススペクトルの推定が可能となった。一方、岡田と凌はアレイ状に配置された多数の観測地点で測定された微動の多変量時系列データから周波数−波数スペクトルを求め、微動の到来方向の推定などの様々な解析を行った。
さらに、この二つの方法を統合することにより、時間的に変化する周波数−波数スペクトルの推定法の開発についても検討した。また、ベイズモデルを用いて、周波数−波数スペクトルの推定法を改良する可能性についても検討をおこなった。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

従来の研究ではアレイ状に配置した観測点で得られた表面波の解析により、地下数百メートルの深さまでの速度構造を求めてきた。今回の研究では、とくに周波数・波数スペクトルの推定法の改良、散乱源の空間的分布の推定法の開発などを行い、観測点付近の地下構造の推定法の開発を試みる。
この研究のためには、観測データにもとづいて、従来の解析手法を再検討し、統計的モデリングの観点から新しい解析法の開発を試みる必要があり、北海道大学および統計数理研究所の研究者の共同研究が必要である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

岡田 広

北海道大学

Jiang Xing-Qi

旭川大学

高波 鐵夫

北海道大学

Ling Su-Qun

北海道大学大学院