平成302018)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

30−共研−1025

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

3

研究課題名

人骨の形態を用いた年齢推定方法の確立

フリガナ

代表者氏名

イガラシ ユリコ

五十嵐 由里子

ローマ字

Igarashi Yuriko

所属機関

日本大学

所属部局

松戸歯学部

職  名

講師

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

先史時代の集団の人口構造を復元するためには、人骨の形態から年齢を推定することが必須である。
形質人類学の分野では、長年、多くの研究者が人骨の形態を用いた年齢推定方法を考案してきた。
現在では、寛骨耳状面、寛骨恥骨結合面、頭蓋縫合、歯の咬耗、成長期の骨端線や歯の萠出などが年齢推定の手段として用いられている。
ただし、どの骨形質を用いても、推定年齢の誤差が大きいことが問題となっている。
そこで本研究では、骨形質のデータを用いながら、なるべく誤差の少ない年齢推定方法を開発することを目的としている。
現在のところ、北海道、東北、関東、中部、中国、九州各地域の古人骨のデータを蓄積している。
これらのデータを用いて、現在使われている年齢推定方法の誤差を評価した。
今後は、誤差の少ない年齢推定方法として、以下の方法を試みることとした。(1)Threshold method(どこで分割するのが一番誤差が少ないかを決める方法)
(2)Igarashi et ai.2005、Buckberry and Chamberlain 2002(寛骨耳状面の形態を用いた年齢推定方法)だけでなく、歯の咬耗、頭蓋縫合のデータを組み合わせて年齢を推定する方法


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

学会発表

縄文時代の人口構造ー人骨から推定する出生率と寿命ー 第72回日本人類学会大会 日本人類学会骨考古学分科会 2018年10月20日 三島

縄文集団および弥生集団の人口構造 第124回日本解剖学会総会・全国学術集会 シンポジウム「アジアにおける国家形成期の人類学的研究」  2019年3月2日 新潟

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

清水 邦夫

統計数理研究所

水高 将吾

茨城大学