平成41992)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−19

専門分類

1

研究課題名

“データ解析の電子ジャーナル(EJDA)”の実働化

フリガナ

代表者氏名

シバタ リテイ

柴田 里程

ローマ字

所属機関

慶應義塾大学

所属部局

理工学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

22 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

昨年度までの共同研究により、「電子ジャーナル」の運用実験を行い、サポート・ソフトウェアの整備もある程度行えたので、本年度はその実働化をめざす。EJDAおよび記述ルールD&Dの有効性、実用性の検証を主な目的とする。


本年度は、EJDAの実働化のために以下のような研究、開発を行った。
1.システムの改善
日本国内の諸大学、研究所を結ぶWIDEネットワークの普及に合わせて、従来の直接ログインによるアクセスや電子メールによるアクセスに加えて、FTP(File Transfer Protocol)によるアクセスが容易にでき、しかもアクセスの記録もできるシステムRegisteredFTPを開発し、運用開始した。これは、あらかじめ電子メールにより登録した者だけのアクセスを許し、EJDAのどの部分を入手したかの記録もとれるように改良したFTPシステムである。これと、登録メンバー間の電子メールによる連絡システムの確立により、EJDAの当初の目的であるデータを中心にしたコミュニケーションの手段としての電子雑誌の実働化が開始された。
2.D&Dサポート・システムの改良
EJDAにおけるデータは原則的にD&D(Data & Description)と呼ぶ、データとデータ記述を一体化したテキスト・ファイルの形式で登録されるが、これを各自のソフトウェアで利用するためのサポート・システムをよりユーザ・フレンドリーにするための改良が行なわれた。グラフィックス・データも含むサポートとD&D化するための各種ツールの開発が中心である。
3.データ登録の促進
EJDAに登録(掲載)されるデータは年々着実に増加しているものの、投稿(登録)を積極的に薦める努力も必要である。そこで、本年度も、興味深いデータ解析例に接したときは、共同研究者側から、データ提供を依頼し、それに記述を加えたりD&D化したりする作業を行なった。例としては、同音語データ、雨量データなどがあげられる。
以上の成果は、平成5年度に共同研究リポートとしてまとめ、広く配布する予定である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

渋谷政昭・柴田里程「Sによるデータ解析」共立出版,1992年6月
柴田里程・高際睦・宮澤美紀「D&Dサポート・システム」日本統計学会1992年7月23日

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

「電子ジャーナル」をネットワークを介して広く利用してもらうための広報と内容の充実に空きをおく。それによって、システムの改良、処理体制の改善を計る。この結果、データ部門のみならず解析部門の充実につながることを期する。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所

大隅 昇

統計数理研究所

大瀧 慈

広島大学

鎌倉 稔成

中央大学

刈谷 丈治

山口大学

栗木 哲

統計数理研究所

駒澤 勉

統計数理研究所

渋谷 政昭

高千穂商科大学

神保 雅一

岐阜大学

高橋 一

一橋大学

竹村 彰通

東京大学

田村 義保

統計数理研究所

垂水 共之

岡山大学

丹後 俊郎

国立公衆衛生院

椿 広計

筑波大学

中野 純司

統計数理研究所

仁木 直人

東京理科大学

間瀬 茂

東京工業大学

丸山 直昌

統計数理研究所

三浦 良造

一橋大学

吉田 裕亮

お茶の水女子大学