計算機の歴史:1985年 [前年] [次年]  [年別インデックス]

1985(昭和60)年


 計算処理の中心となっているのは、大型コンピュータ HITAC M-280 H システムである。多種多様な統計解析および統計的シミュレーションなどが、このシステムを用いて処理されている。計算機室・ターミナル室あるいは各研究部門ごとに1〜4台設置された端末機を通じた会話処理により、効率的にプログラムやデータの作成・編集およびそれらを用いた計算の実行などが行われている。バッチ処理として行われる大規模な計算も、その多くが端末からの指令により開始される。プログラム言語としてはFORTRAN が最も多く使用されている。また、APL,PL/Iの使用頻度も比較的高い。その他、REDUCE(数式処理用),LISP,BASIC,アセンブラなども使われている。

 時系列データの作成や加工および実時間シミュレーションなどの特別な目的のためには、ハイブリッド・コンピュータS-300 システムが使用されている。

 この他、データの取込みや機器の制御、小規模計算などを行うため、また、ワードプロセッサやインテリジェント端末の代用として、ミニ・コンピュータおよびマイクロ・コンピュータが多数使用されている。これらは大型システムの機能を補い、負荷を軽減している。

 コンピュータを利用できる者は、原則として、所員(客員を含む)および共同研究員・外来研究員に限られる。個人用を除き、コンピュータに関する管理運営は、「計算機委員会」「計算機専門委員会」の議決に基づいて、統計データ解析センターが行っている。

●計算機の構成

1. HITAC M-280 H 関係

演算処理装置(14MIPS、24MB)
磁気ディスク装置(8パック、10GB)
磁気テープ装置(4デッキ、1600/6250 BPI)
コンソール装置(オペレータ用 1台、ユーザ用 1台)
ラインプリンタ(1台)、レーザ・プリンタ(2台)
カードリーダ(1台)、カードパンチャ(1台)
物理乱数発生機( 1台 200KB/S)
XY プロッタ(オフライン1台)
TSS 端末(同時稼働端末回線:最大34 回線)
パーソナル・コンピュータ       18台
キャラクタ・ディスプレイ       17台
キーボード・プリンタ         7台
グラフィック・ディスプレイ      2台
特殊用途ミニ・コンピュータ・システム 2台
ワーク・ステーション・ネットワーク  2台
2.S-300 関係

アナログ演算部

ディジタル演算部

付属機器

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