6. 1993年オランダ調査の標本抽出計画と調査実施の概要

6. 1992年オランダ調査の標本抽出計画と調査実施の概要

調査対象
18歳以上のオランダ国籍を持つ者

標本抽出
NIPO社が所有しているオランダ全居住者のマスターサンプル・磁気テープをを利用して標本抽出を行った。このマスターサンプルは一種の「住居番号簿」のようなもので、各地の道路(street)と住居番号(4桁の数字と2英文字でできている。 例1365AC)が、翌年建築される住居も含めて記してあり毎年更新されている。 このテープには、会社などの建物の番号まで含まれているが、別途「会社のみの住居番号薄」を利用してそれらを除いたデータから、同社は、毎年一度20万人から25万人の居住者の住所を無作為抽出し、その年に必要な面接調査のための標本リストを作成している。また、実際の調査に使用する場合は、サンプルを647の市郡(municiparities)毎に、ランダムにまとめたりストを作り、各市郡において、そのリストの最初の住所番号を選び出す。

住居番号テープからの代表サンプルの抽出法
オランダの全住居番号のうちの各市郡(municiparities)の割合は、既知である。これらの市郡は、次のように2つに分類されている。

これら2分類と市郡の割合を考えて、住居番号を無作為に抽出する。

各住居での面接回答者の選出法

各面接者は、無作為抽出された住所を調査担当者から受け取る。これが出発点となり、4人の面接回答者を求める。 訪問すべき住所は、この出発点に最も近いところとなる。

調査の実施
NIPO社が確保している1200〜1300人の面接調査員から、回答者の標本抽出後に、各サンプリング地点の近くに居住する調査員が選ばれる。
調査員を選ぶ際は、その調査の内容を考慮し調査員の社会・経済的属性や仕事ぶり、他のプロジェクトと兼任している数、居住地、連絡の手段が考慮される。

調査時期
本調査:1993年11月5日〜29日

オランダの各地域(provinces)と大小の市郡(municiparities)の全域に広がる56人の面接調査員を用いて、質問文の表現の可否をテストする予備調査を行った。
予備調査:1993年9月21日〜28日