統計数理研究所研究会のお知らせ

統計数理研究所 3F 第5セミナー室 (D313/314)

東京都立川市(最寄り駅・多摩モノレール高松)

2011年 1月7日

地図はここ

講演者の都合で午後のプログラムに変更があります(1月5日に変更)

所外から参加される方は,周辺には昼食をとれる施設が少ないのでご留意ください.

タイトルは大まかな内容を示すものですが,講演者の希望があれば変更します.

 

午前の部
研究会 「説明変数に誤差のある回帰をめぐる話題」

説明変数に誤差を含む回帰分析(いわゆる測定誤差モデル)は難しい問題として古くから知られているが,階層ベイズ法やマルコフ連鎖モンテカルロ法などの普及に伴ってあらためて見直されている. これらの応用では強い事前知識を仮定することで,数理的に難しい局面を回避するのが普通である. しかしながら,問題の難しさがなくなったわけではないので,応用家も何が難しいのかを知っておく必要がある. 本研究会では数理の専門家を招いて,問題の数理的な側面について講演して頂くことを主眼とする. また,主催者側からは最近の応用上の問題についていくつかの話題を提供したい.

※ 統計数理研究所共同研究 「説明変数の誤差を含むモデルのマルコフ連鎖モンテカルロ法による推定」による支援を受けています

プログラム

10時〜10時30分 伊庭 幸人 (統数研)
・・ 位相応答曲線の話やカーネル法との関連などについて (30分)
   (以前に統計数理セミナーで話したものとほぼ同じ内容の短縮版です)

10時30分〜11時 久保 拓弥 (北大地球環境)
・・ 生態学などでの最近の応用などについて (30分)

(15分休憩)

11時15分〜12時15分 甘利 俊一(理研BSI)
・・ 説明変数誤差,セミパラなどについて (60分)

   

午後の部
研究会「仮想データ生成とその周辺: 逆像問題,サロゲーション,秘匿」

確率的情報処理においては「仮想データ」を生成する技術が重要である. たとえば,与えられた統計量が実際のデータと等しい仮想データを生成することで仮説のテストを行う手法は,サロゲート法と呼ばれ,脳科学などで広く用いられている. また、カーネル法などの非線形情報処理においては,特徴空間の点を与えて,それに対応する仮想入力データを逆に生成する問題に興味が持たれている. 計算統計の観点からすると,これらは「与えられた拘束条件のもとで沢山のサンプルを系統的に生成する問題」の例を与えているように思われる. 似たような問題はたとえばデータ秘匿などに関連しても起きるかもしれない. この研究会は,このテーマに関係のありそうな研究(分野)をいくつか集めて交流することを目的とする.

※ 科研費 基盤(C)「マルコフ連鎖モンテカルロ法による仮想データ生成と非線形情報処理への応用」の支援を受けています

プログラム

13時30分〜13時45分 伊庭 幸人
・・ 趣旨説明 (15分)

13時45分〜14時30分 坂野 鋭
・・ 文字認識系における逆像問題とその周辺 (45分)

14時30分〜15時15分 津田 宏治
・・ グラフマイニングおよびそれに関連した逆像問題 (45分)

(30分休憩)

15時45分〜16時30分 星野 伸明
・・ データ秘匿をめぐる話題 ( 45分)

16時30分〜17時 伊庭 幸人
・・ マルチカノニカル法とレアイベント生成について (30分)

17時〜17時45分 平田 祥人
・・ 非線形時系列解析におけるサロゲートデータ解析とその応用 (45分)

 


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