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不規則で複雑な変動を示すシステムの制御は、様々な分野で重要な課題となっています。
本研究所が開発した統計理論と計算プログラムパッケージTIMSACは、まずセメント生産プロセスの制御、ついで船舶の自動操縦、火力発電所のボイラー温度制御等に適用され、これまでにない新しい制御法を実現しました。
またこのプログラムパッケージは脳波の分析、経済時系列の解析等にその適用分野を拡げています。
東京商船大学の練習船には、統計的な方法によって設計されたオート・パイロットの研究成果が生かされ、更に新しい研究が進められています。
セメント生産プロセスへの統計的方法の適用は、秩父セメント株式会社で初めて実現され、複雑なシステムに対しても制御の可能性を明らかにしました。
統計的方法を用いた火力発電所のボイラー温度制御は、九州電力株式会社で世界に先駆けて実用化され、優れた制御性を示しています。
航空機のフラッタ(翼が激しく振動する現象.発生すれば機体の破壊を招くことがあります。)を抑制するアクティブ制御技術について、相似模型を用い、風洞実験を行っている写真です。
フラッタが起こる速度の限界を精度良く予測するために、AICを組み込んだ局所定常時系列データ解析の手法による推定プログラムが使用されています。