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公募型人材育成事業

平成27年度活動紹介

27-思考院-7001 『統計サマーセミナー2015』

統計学を専攻する全国の若手による研究交流ワークショップ

平成27年8月5日~8日、山口県下関市において統計サマーセミナーを開催した。本セミナーの目的は、若手に研究発表の機会を与え、将来統計学の発展を担う学生・研究者、あるいは実社会で企業人として統計学を使いこなせるような人材を育成することにある。特に重要とすることは、単に発表することだけではなく、研究発表・討論を通じた若手同士の交流である。多くの研究者・学生が、何らかの個別科学の学部学科等に所属しながら統計学まわりの研究をしている現在の環境下において、研究早期の段階からいろいろな個別科学での統計の使われ方に触れ、視野を広げることは極めて重要であり、そのひとつの機会を与えるのがこのセミナーである。69名の研究者・学生の参加により、視野を広げるにあたり、十分多様な研究紹介が可能となった。また2 回の招待講演を設け、特に学会講演では聴く機会の少ない研究初期段階での問題点やこれまでの研究過程の紹介なども講演者に紹介していただいた。皆の年齢が近いため遠慮のない質問・討論が行われ、合宿形式であることもあり毎晩遅くまで激しく積極的な議論が繰り広げられた。総じて、すべての参加者にとって、実質的に得るところが大きいセミナーとなった。

27-思考院-7002 『ゲノム多様性データの統計解析』

ゲノム多様性データ解析のためのワークショップ

本ワークショップは2015年12月16日および17日に、神奈川県葉山町の総合研究大学院大学葉山キャンパスに於いて開催されました。
広く参加を募り、総勢55名の研究者と学生に参加いただきました。初日は統計的推測、集団遺伝の基礎と系図理論に関する基礎的講演、さらに参加者から募った研究紹介が行なわれました。二日目にはゲノムデータ解析における統計的推測、ゲノムデータの扱いと解析の要点に関する講演が行なわれました。初日に続いて二日目にも参加者からの研究紹介が行なわれ、二日間で合計13人の参加者から研究紹介があり、普段は触れる機会の少ない異分野における解析の現状についての報告を聞くことが出来ました。ワークショップ終了後にはアンケートを行なったところ、基礎的な内容に関してはポジティブな内容をいただきました。

27-思考院-7003 『入門:感染症数理モデルによる流行データ分析と問題解決』

※詳細は2015年度統計数理研究所夏期大学院をご覧ください。

27-思考院-7004 『Biostatisticsネットワーク』

医学統計学を専攻する大学院生の研究交流のためのワークショップ

平成27年8月17日・18日に、本研究所において統計思考院の公募型人材育成事業の一環として「第10回Biostatisticsネットワーク」が行われました。この行事は、医療統計学を専攻する国内の大学院生の研究交流の場として行われており、今回は、東京大学、京都大学、久留米大学、東京理科大学、総合研究大学院大学の5大学から教員と学生を合わせ55名の参加があり、盛会となりました。本会の大きな特徴は、準備・運営も各参加大学からの学生委員が主体となって行われ、その面でも交流が深められるという点にあります。今回は、まず1日目に各大学の学生から、臨床試験における症例数設計や生存時間解析、薬剤疫学における研究デザインの問題や多施設臨床試験における統計的モニタリング等、多彩な内容の研究発表があり、2日目には、名古屋大学の平川晃弘先生と本研究所の船渡川伊久子准教授による招待講演がありました。また本年度は第10回目ということで、最後に、この行事の設立に関わられた京都大学の佐藤俊哉先生による10周年記念講演が行われ、設立の経緯や今後への期待などが話されました。