観察研究における上級者のための交絡調整の方法

概要

要因のランダムが行えない観察研究から因果推論をおこなうためには、交絡の調整が不可欠です。交絡の調整には層別解析や回帰モデルによる方法が提案され、統計ソフトで簡単に解析できるため多用されています。最近では医学系の観察研究でも傾向スコアや操作変数法といった高度な手法が使われるようになってきましたが、十分理解されているとはいい難いのが現状です。

本講座では傾向スコアを用いた解析で頻用されているマッチングの正しい考え方と、傾向スコアを用いた重み付け解析である周辺構造モデルについて「標準化」という考え方にもとづいて解説します。次いで、未知・未測定の交絡要因をも調整可能な操作変数法について、そんな魔法のような方法があるのか、操作変数法にはどんな仮定が必要となるのかについても解説します。

開催要項

日 時 2018年9月1日(土)
会 場 キャンパスプラザ京都
講 師 佐藤俊哉(京都大学大学院医学研究科)
共 催 京都大学臨床統計家育成コース
参加申込 申込受付を開始したら、ご案内申し上げます

参考書

佐藤俊哉. ランダム化にもとづく解析. 丹後俊郎, 上坂浩之編, 臨床試験ハンドブック, pp. 535-556. 朝倉書店, 2006.

佐藤俊哉, 松山裕. 交絡という不思議な現象と交絡を取りのぞく解析. 計量生物学 2011; 32: S35-S49.